
以前、
294. AIと脳 ― 電力から見える人間のすごさ
という記事を書いたのは、2025年10月6日のことでした。
4か月ほど前の話なので、
社会の状況が大きく変わった、というわけではありません。
当時も今も、自分が考えている根っこの部分は、
実はあまり変わっていない気がしています。
あのとき強く印象に残ったのは、
人間の脳は、
あれだけの情報処理をしているのに、
消費電力はとても小さい。一方で、
AIがデータを蓄積し、扱い続けるには、
かなりの資源が必要になる。
という、効率の差でした。
変わっていないことと、変わってきた実感
本質的な課題は、4か月前と大きく変わっていない。
そう感じています。
ただ一方で、
体感として変わってきたこともあります。
最近、周りでも、
- 「チャッピーに聞いたらさ」
- 「AIに訊いたら早かった」
そんな言葉を、自然に耳にするようになりました。
特別な人が使うものから、
日常の延長にある存在へ。
AIが、静かに生活に溶け込んできている。
そんな実感があります。
便利になったからこそ浮かぶ、素朴な疑問
AIを使っていて、
ふと、こんな感覚が浮かびました。
すごく便利だなあ。
でも、もし使えなくなったら……
けっこう困るかもしれない。
これは不安というより、
気づきに近い感覚です。
電気や水道のように、
「あるのが前提」になりつつある。
そんな段階に、少しずつ近づいているのかもしれません。
データセンターの課題は、電気だけではない
AIを支えているのは、
大規模なデータセンターです。
ここでよく話題になるのが、
電力消費です。
もちろんそれは大きな課題ですが、
最近の記事を読んでいて、
もう一つ気になった点がありました。
それが、水です。
多くのデータセンターでは、
- サーバーを冷やすために
- 水冷システムが使われ
- 想像以上の水が消費されている
という現実があります。
特に、もともと水資源が豊富とは言えない地域では、
生活用水や農業用水との競合も起きているようです。
電気と水と、インフラはつながっている
少し整理してみると、
- AIには電気が必要
- 電気を使うと熱が出る
- 熱を下げるために水が必要
- 水を送るにも電気が必要
というように、
すべてがつながっていることに気づきます。
一つだけを見ていると分かりにくいですが、
全体で見ると、
かなりの負荷がかかっていることが見えてきます。
セキュリティという、もう一つの課題
さらに、電気や水だけでなく、
セキュリティの問題もあります。
- サイバー攻撃
- 情報流出
- 災害時のデータ保全
AIやデータが社会の中心に近づくほど、
「守る」という視点は、
避けて通れなくなってきます。
便利さが増すほど、
狙われやすくもなる。
これは、ある意味では自然な流れなのかもしれません。
同じ情報を、それぞれが持っているという現実
もう一つ、気になっていることがあります。
もし同じような情報を、
- 企業ごとに
- 国ごとに
それぞれが別々に持っているとしたら。
それは、かなりの無駄なのではないか。
電力も、設備も、管理も、
重なって使われている。
効率だけを考えれば、
集約したほうが良さそうにも見えます。
それでも「公共化」は簡単ではない
ただ、
データをインターネットのように
公共の設備にできるかというと、
現実はそう簡単ではなさそうです。
- 競争力
- 主導権
- 安全保障
- 責任の所在
情報は、もはや
資源であり、力でもあります。
分かっていても、
手放せない。
そんな事情も、透けて見える気がします。
まだ答えは出ていないけれど
ここまで考えてきて、
「こうすべきだ」という結論が出たわけではありません。
ただ、
- 便利さが広がり
- 依存も始まり
- インフラへの負荷が見えてきた
今は、
立ち止まって考えるタイミングなのかもしれない。
そんな気がしています。
次につながる問いとして
ここまで整理してきて、
自然と次の問いが浮かびました。
人間は、
なぜあれほど省エネで生きていられるのだろう。常に全力でなくても、
ちゃんと機能しているのは、なぜだろう。
次回は、
この問いを手がかりに、
人間の脳からAIを考えることを、
もう少し続けてみたいと思います。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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