553.「みっちゃんは本当はこう思っていたんだよね」

前回のブログで、人間ドックの結果をきっかけに「愛飲日」をつくることを書きました。

脂肪肝。

中性脂肪194。

そしてメタボ該当。

筋トレもしている。

畑作業もしている。

草刈りもしている。

それでも結果は正直でした。

昨年、自分は

「人間ドックは『点』ではなく『線』で考えたい」

というブログを書いていました。

人間ドックは1年の生活を映す鏡。

その時の数値は積み重ねであり、未来へのヒント。

そんなことを書いていました。

そして今回、その言葉がそのまま自分に返ってきたような気がしました。

そんな記事を書いている時、ふと昔のことを思い出しました。

なぜ息子の

「飲む日を決めたら?」

という言葉が、あれほど素直に入ってきたのだろう。

そう考えていた時です。

子供の頃のある出来事が浮かんできました。

「みっちゃんは本当はこう思っていたんだよね」

子供の頃の自分は、あまり上手に話せる方ではありませんでした。

今のように毎日ブログを書く姿からは想像できないかもしれません。

自分の気持ちを言葉にすることは得意ではありませんでした。

何かを我慢していたこともあったと思います。

言いたいことがあっても言葉にならない。

そんな頃の話です。

詳しい状況までは覚えていません。

でも、一つだけ鮮明に覚えていることがあります。

親戚のおばちゃんが、自分の気持ちを代わりに話してくれたのです。

「みっちゃんは本当はこう思っていたんだよね」

そんな言葉だったと思います。

すると突然、涙があふれてきました。

悲しかったわけではありません。

怒っていたわけでもありません。

ただ、

「そう、それだった」

と思ったのです。

今振り返ると、

初めて自分の気持ちを分かってもらえた瞬間だったのかもしれません。

人は正しい言葉で動くわけではない

後から調べてみると、心理学には

「被理解感」

という言葉があるそうです。

自分のことを理解してもらえたと感じることです。

また、

「感情のラベリング」

という考え方もあります。

自分の中にある感情に言葉が与えられることです。

人は自分の気持ちを分かっているようで、

実はうまく説明できていないことがあります。

モヤモヤする。

苦しい。

嬉しい。

悔しい。

でも言葉にならない。

そんな時に、

「それってこういうことじゃない?」

と誰かが言葉にしてくれる。

すると心の中でバラバラだったものが一つにつながります。

安心する。

救われる。

そして涙になる。

そんなことがあるそうです。

コーチングでも起きていること

最近、そのことをコーチングの場面でも感じます。

自分はセッションの中で、

「自分にはこう聴こえました」

「こういうことですか?」

と確認することがあります。

以前よりも、その理解のズレが少なくなってきたようにも感じています。

なぜだろうと考えると、

言葉そのものよりも、

その奥にある気持ちや感情を聴こうとしているからかもしれません。

するとクライアントさんが、

「そうなんです」

「まさにそれです」

と表情を変えることがあります。

問題が解決したわけではありません。

状況も変わっていません。

でも何かが変わる。

距離が近くなる。

そして行動につながる土台ができる。

そんな瞬間があります。

息子の言葉が届いた理由

今回の愛飲日の話も同じだったのかもしれません。

そして、自分は、

お酒をやめたいわけではありませんでした。

お酒は好きです。

これからも楽しみたい。

でも健康も大切にしたい。

その間で揺れていました。

すると同じようにお酒好きの息子が、

「自分も合わせるので飲む日を決めたら?」

と提案してくれました。

それは、

「飲むな」

ではありません。

「好きなのは分かる。でも続けるために方法を変えてみたら?」

という言葉だったように思います。

だから素直に受け取れたのかもしれません。

Well-Wisherとは理解しようとする人

Well-Being Spiralでは、

誰かのWell-Beingを願う存在をWell-Wisherと呼んでいます。

これまで自分は、

Well-Wisherとは応援する人だと思っていました。

でも最近は少し違うように感じています。

Well-Wisherとは、

まず理解しようとする人なのではないか。

正しいことを言う人ではなく、

相手の見ている景色を見ようとする人。

相手の気持ちに耳を傾ける人。

だから言葉が届く。

だから安心できる。

だから行動する力が生まれる。

そんな存在なのかもしれません。

人は理解された時に動き出す

振り返ってみると、

自分が心を動かされる瞬間には共通点があります。

赤ちゃんの笑顔。

動物たちの自然な姿。

畑で芽吹く野菜たち。

そして、

誰かが本音を話せた瞬間。

そこには飾らない命の姿があります。

もしかすると、

理解されるということは、

その命の声に耳を傾けてもらうことなのかもしれません。

子供の頃、

親戚のおばちゃんから

「みっちゃんは本当はこう思っていたんだよね」

と言われて流した涙。

あの涙の意味が、

今になって少し分かったような気がしています。

人は理解された時に涙が出ることがある。

そして、

人は理解された時に動き出すこともある。

子供の頃のみっちゃんも、

愛飲日を始めることにした今の自分も、

実は同じなのかもしれません。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に

コーチミツル

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