最近、人との関わりの中で改めて考えたことがあります。
それは、
「なぜ人は誤解するのだろう」
ということです。
自分が伝えたかったことと、相手が受け取ったことが違う。
そんな経験は誰にでもあると思います。
そして時には、
「そういう意味じゃなかったんだけどな」
と、もどかしい気持ちになることもあります。
人は事実を見ているようで見ていない
自分たちは普段、
物事を客観的に見ていると思っています。
しかし実際には、
自分の経験や価値観というフィルターを通して世界を見ています。
例えば、
誰かが寄付をしたとします。
その行動を見て、
「素晴らしい人だ」
と思う人もいれば、
「偽善者だ」
と思う人もいます。
「社会貢献だ」
と感じる人もいれば、
「何か裏があるのではないか」
と思う人もいます。
しかし、寄付をしたという事実は一つです。
違うのは事実ではなく、その解釈です。
人は事実そのものよりも、
自分のフィルターを通して見た世界を見ています。
フィルターはどこから生まれるのか
そのフィルターは、
これまで生きてきた経験によって作られます。
家庭環境。
学校生活。
仕事での経験。
成功体験。
失敗体験。
信頼できた人。
裏切られた人。
過去に傷ついた経験が多ければ、
善意の中にも危険を探すかもしれません。
逆に、
多くの人に支えられてきた人は、
善意を善意として受け取りやすいかもしれません。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、人によって見えている世界が違うということです。
本人の考えは本人にしかわからない
さらに難しいのは、
本人の本当の考えは本人にしかわからないことです。
自分たちは相手の言葉や表情、行動から推測することしかできません。
ところが、
その推測を事実だと思い込んでしまうことがあります。
心理学では「根本的帰属の誤り」と呼ばれる考え方があります。
人は他人の行動を見ると、
その人の性格や人格に原因があると思いやすく、
背景や状況を見落としやすいというものです。
だから、
「感じが悪い人だ」
「偽善者だ」
「冷たい人だ」
と判断してしまうことがあります。
しかし実際には、
こちらの知らない事情や背景があるかもしれません。
誤解は、こうして生まれていきます。
赤ちゃんの笑顔が教えてくれること
そんなことを考えていると、
ふと赤ちゃんのことを思いました。
赤ちゃんにも気質はありますが、
大人ほど複雑な経験のフィルターはありません。
嬉しいときは笑う。
悲しいときは泣く。
眠ければ眠る。
とても素直です。
だから赤ちゃんの笑顔を見ると、
多くの人が自然と笑顔になります。
心理学の研究でも、
目元まで自然に動く本物の笑顔は、
文化を超えて伝わりやすいことが知られています。
言葉は誤解されることがあります。
行動も誤解されることがあります。
善意ですら偽善と受け取られることがあります。
しかし、
心からの笑顔だけは比較的そのまま伝わる。
そんな気がします。
理解されないもどかしさ
とはいえ、
自分たちは理解されたい生き物です。
だから、
理解されないともどかしい。
背景を知らずに判断されれば悲しい。
大切にしている思いが伝わらなければ悔しい。
自分にもそういう気持ちはあります。
それは自然な感情だと思います。
それでも前に進める理由
以前の自分だったら、
理解されないことにもっと苦しんでいたと思います。
しかし最近は少し違います。
もちろん揺れます。
悔しいこともあります。
それでも前に進めます。
なぜなら、
すべての人に理解してもらうことはできないと分かってきたからです。
人はみな違う人生を歩いています。
違うフィルターを持っています。
だから解釈が違うのは自然なことです。
自信とは自分を信じること
そんな中で支えになるのが、
自分にとってのInner Willであり、心柱です。
自信とは、
能力の高さではなく、
自分を信じること。
他人の解釈ではなく、
自分が大切にしたいものを知っていること。
自分がなぜそれをするのかを知っていること。
揺れても戻る場所を持っていること。
それが本当の意味での自信なのかもしれません。
誤解はなくなりません。
理解されないこともあります。
それでも、
相手にもその人なりのフィルターがあることを忘れずにいたい。
そして、
自分自身のInner Willと心柱を信じながら歩んでいきたい。
そんなことを考えた一日でした。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・。
今日も佳き日に。
コーチミツル

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【参考文献】
Ross, L. (1977). The Intuitive Psychologist and His Shortcomings: Distortions in the Attribution Process.
Gilbert, D. T., & Malone, P. S. (1995). The Correspondence Bias.
Ekman, P., & Friesen, W. V. (1982). Felt, False, and Miserable Smiles.
Frank, M. G., Ekman, P. (1993). Not All Smiles Are Created Equal.
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