
先日、ある見学会で施設をご案内する機会がありました。
その方は、自分の説明を聞かれる時の「頷き」がとても印象的でした。
決して大げさではありません。
こちらの話すペースに合わせるように、ゆっくりと頷かれるのです。
まるで、
「ちゃんと聞いていますよ」
「なるほど、そういうことですね」
そんなメッセージが伝わってくるようでした。
話している自分も自然と話しやすくなり、
「もっと伝えたい」
という気持ちになりました。
頷き一つで、こんなにも場の空気が変わるものなのだと改めて感じました。
頷きにもいろいろある
コミュニケーションでは、
・相槌を打つ
・頷く
・相手の言葉を繰り返す
といったことが大切だと言われます。
しかし実際には、頷きにもさまざまな種類があります。
とりあえず反応するための頷き。
話の区切りで合わせる頷き。
共感を表す頷き。
そして、
「あなたの話をもっと聴きたい」
という気持ちが伝わる頷き。
昨日の方の頷きは、まさに最後のように感じました。
言葉ではなく、姿勢そのものが相手を受け止めているようだったのです。
承認とは褒めることなのか
コーチングでは「承認」が大切だと言われます。
承認というと、
「すごいですね」
「頑張りましたね」
と褒めることを思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それも承認の一つです。
しかし、自分は承認とはもっと広いものだと思っています。
最後まで話を聴くこと。
変化や努力に気づくこと。
名前を呼ぶこと。
そして、頷くこと。
これらも立派な承認です。
なぜなら、その根底には
「あなたの存在を認めています」
というメッセージがあるからです。
人は褒められるより、分かってもらえると嬉しい
逆に、褒め言葉があっても心に響かないことがあります。
どこか評価されているように感じたり、
とりあえず褒めているだけだと感じたりすると、
言葉は耳に入っても心には届きません。
人が本当に嬉しいのは、
「褒められた」
ことよりも、
「分かってもらえた」
「受け止めてもらえた」
という感覚ではないでしょうか。
だからこそ、昨日の見学者の方の頷きが心地よく感じられたのだと思います。
言葉以上に伝わるもの
自分もコーチとして、質問の仕方や伝え方を学んできました。
しかし昨日改めて感じたのは、
言葉以上に伝わるものがある
ということでした。
ゆっくりとした頷き。
穏やかな表情。
相手を受け止めようとする姿勢。
それらは、
「あなたの話を大切に聴いています」
という何よりのメッセージになります。
承認とは、褒めることだけではない。
相手を大切に受け止めること。
そんなことを、ひとつの頷きから教えていただいた気がしました。
あなたはどんな頷きをしていますか?
皆さんは最近、
話をどんな表情で聴いていますか?
また、自分の話をしっかり受け止めてもらえたと感じた経験はありますか?
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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