538.陰口と陽口(本人のいないところで、何を語るか)

子どもの頃から感じていた違和感

子どもの頃、大人たちが集まると誰かの噂話になることがありました。

その場は楽しそうなのですが、なぜか自分は心地よくありませんでした。

「○○さんはね・・・」

「あの人はちょっと・・・」

そんな話が続くと、

「そんなこと言わない方がいいんじゃない?」

と口にしたこともあります。

今思えば、生意気な子どもだったかもしれません。

しかし当時の自分には、本人のいないところで悪い話をすることに違和感があったのです。

陰口が苦手だった理由

もちろん、人間ですから不満を感じることもあります。

愚痴を言いたくなることもあります。

それ自体を否定するつもりはありません。

ただ、自分が苦手だったのは「本人のいないところで、その人の価値を下げること」だったように思います。

もし自分がその場にいないところで、同じように言われていたらどう感じるだろう。

子どもながらに言葉の色が暗い感じのイメージでそんなことを考えていたのかもしれません。

ソリューションフォーカスとの出会い

大人になってから学んだソリューションフォーカスの中に、「良い噂話」というワークがあります。

本人のいないところで(実際には後ろに向いて目をつむる)、その人の良いところや強みを語るのです。

また、リフレクティングチームという手法では、本人について感じたことや可能性について周囲が語り合います。

初めて体験したとき、

「これだ」

と思いました。

本人のいないところで話をすること自体が問題なのではない。

本人のいないところで何を語るかが大切なのだと感じたのです。

考えた言葉「陽口」

そこで思いついたのが、

「陽口(ひなたぐち)」※

という言葉です。

陰口が、本人のいないところで相手の価値を下げる言葉だとしたら、

陽口は、本人のいないところで相手の価値を高める言葉です。

「あの人、本当によく頑張っているよね」

「助かったよね」

「素敵なところがあるよね」

そんな言葉です。

もしその言葉が巡り巡って本人の耳に届いたら、きっと嬉しいと思います。

陽口は自分も幸せにする

そして面白いことに、陽口は相手だけでなく、自分自身にも影響を与えます。

人の欠点ばかり探していると、見える世界も欠点だらけになります。

反対に、人の良いところを探していると、見える世界も温かくなります。

これは承認にも似ています。

褒めることが目的ではなく、その人の価値を見つけようとする姿勢です。

本人のいないところで何を語るか

子どもの頃に感じていた違和感。

それは今振り返ると、

「人の価値を見たい」

という気持ちだったのかもしれません。

陰口を言わない人になることも大切ですが、

それ以上に、

陽口を言える人でありたいと思います。

本人のいないところで何を語るか。

そこに、その人自身の在り方が表れるのかもしれません。

あなたは今日、

誰かの陰口を言いましたか?

それとも、

誰かの陽口を言いましたか?

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

「陰口を言わない人」よりも、
「陽口を言う人」でありたい。

今日も佳き日に

コーチミツル

※陽口:自分で思いついたつもりだったのですが、既に陰口の対義語として「陽口」「日向口」(いずれもひなたぐち)として記載がありました。思いつくことって似ていますね(笑)

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