「自分は、小説を読みませんが、最近は聴いています」
「自分は、小説を読みませんが、最近は聴いています」と35.通勤時間に何をしていますか?で、最近通勤時の車中でaudible(オーディブル)で小説を聴いていることをお話ししました。これまで小説を読まない理由としては、小説を読むことによって今後の人生のためになるかならないかを考えたときに空想の世界の話なので、実用的ではないから参考にもならないと思っていたからです。
さて、軽い気持ちではじめたaudibleですが、小説を2作聴いた後に選んだのが、今日の題名の「ラブカは静かに弓を持つ」です。この作品は安壇 美緒 (あだん・みお)氏の作品ですが、その作品を選んだ理由としては、一番最初に森沢明夫さんのライアの祈りをaudible聴き終えた後、たまたま主人公のライアが弓の名人だったからで、ラブカはその弓を使ってどんな狩りをするのかなってくらいの本当に軽い気持ちでした。
小説の内容についてはネタバレになっちゃいますのでここでは話せませんが
小説の内容についてはネタバレになっちゃいますのでここでは話せませんが、話の中でのラブカの持つ弓というのは実はチェロを弾くための弓でした。自分が小学生の時は器楽部というクラシックを演奏する部活に入っていたのでチェロやコントラバス(ベース)を弾いている仲間が何人かいました。小説を聴くうちに、その部活の時に何気に弓の持ち手をキュキュッと回して弓に張ってある馬の毛を伸ばしたり、直径2㎝くらいの丸い松脂(まつやに)を弓の毛に擦って塗っている姿を観ていた、そんな記憶が蘇りました。自分は管楽器でしたので、そこまで弦楽器に興味があったわけではありませんが、何気ない所作でしたが、今でも覚えていることにびっくりしました。
そして小説を聴くうちに主人公の心の葛藤や登場する人物たちの胸の痛みや想いなどが随所に感じられ、恥ずかしながら嬉しいのか悲しいのかわからない感情で涙する場面が何回もありました。また、音楽を趣味としている自分にとって演奏するうえでの何かしらのヒントがあったようにも思います。
ということで、この作品、第6回未来や小説大賞第1位、2023年本屋大賞第2位にもなった小説ということですので是非読んで聴いてほしいおすすめ小説です。audible(オーディブル)からはお金は一銭ももらっていませんが、自分の趣味の中の一つに小説を聴くことが追加出来てありがたいと思っています。
最後に「ラブカは静かに弓を持つ」 の映画化を心から願っております。
「ラブカは静かに弓を持つ」 映画化されることを心から願っております。
これまで聴いたことがなかった弦楽器の演奏をYouTubeで初めて聴くきっかけにもなりました。
今日も佳き日に
コーチミツル