今日、久しぶりに雨が降りました。
ここ数日、5月の終わりに撒いた大豆の畝(うね)に、毎日井戸水をくんで水やりをしていました。雨がまったく降らず、空を見上げる日が続いていたので、今日の雨はまるでご褒美のように感じました。
最近はコンピュータ制御で水を管理する農法もありますが、植物が育つために本当に必要なものは、やはり太陽と水と土…つまり「自然の力」だと、改めて思います。
自然に任せた野菜づくり
今年は、無農薬・無肥料で、種から野菜を育てています。
畑に出るたびに「芽は出たかな?」「虫に食われていないかな?」と、自然に任せているぶんだけ心配にもなりますが、だからこそ、芽を出してくれたときの喜びや、少しずつ育っていく姿に深く愛着が湧いてきます。

時間も手間もかかりますが、それ以上に、命と向き合っている実感があります。
掘り出した小さなじゃがいも
今日は、去年食べ残して畑に植えていたじゃがいもの葉が枯れているのを見つけて、そっと掘ってみました。
出てきたのは、本当に小さなじゃがいも。でも、ひとつひとつがしっかりと形を持っていて、思わず「ありがとう」と声をかけたくなりました。

そのままキッチンに立ち、自分でそら豆と一緒に煮っ転がしを作りました。味付けはシンプルに、素材の味を引き立てるように。今夜のおかずとして、食卓に並べています。

形の美しさより、命のぬくもり
スーパーに並ぶ野菜は、どれもきれいで、形が整っています。けれど、自分の畑で採れた野菜たちは、曲がっていたり、大きさがまちまちだったり。でも、その不揃いさが「いのちの証」だと感じています。
育った環境も、土の質も、雨の量も、それぞれ違う。だからこそ、まっすぐじゃなくても、立派じゃなくても、一つひとつが大切な存在に思えるのです。
土と対話する、かけがえのない時間
自然に任せていると、思い通りにいかないことも多いですが、それでも野菜たちは、土の中で命を育んでいます。そんな命と向き合える畑しごとは、自分にとって心を整える時間でもあります。
今日の雨は、そんな小さな命たちへの贈り物のようでした。そして、自分が手をかけて育て、調理して、いただくという一連の流れは、どこか祈りにも似た営みのように感じます。
参考:自然栽培・形の不揃いと栄養価
- 自然栽培の特徴
農薬や化学肥料を使わず、微生物と共存する土づくりを大切にする自然栽培では、植物がゆっくりと成長し、ポリフェノールなどの抗酸化成分が多く含まれる傾向があると報告されています(農研機構・2020年)。 - 規格外野菜でも栄養価は同等
形や大きさが不揃いでも、栄養価や安全性にはほとんど差がないとされ、味も劣らないことが分かっています(農林水産省・フードロス削減資料より)。
土の中に眠っていた小さなじゃがいもと、そら豆。
どちらも、自分の手で育て、誰かしらに調理していただけることに、深く感謝しています。
きれいに並ばなくてもいい。小さくてもいい。ただ、そこに「命がある」と感じられることが、何よりも幸せなのかもしれません。

今日も佳き日に
コーチミツル
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