コミュニケーションやコーチングの話をするときに、
冒頭でコミュニケーションをキャッチボールに例えてお話しすることがよくあります。
皆さんが誰かとキャッチボールしていることを想像してください。おそらく、小さなお子さんとキャッチボールするときは柔らかなボールを下から投げるなど手加減をして子供が取りやすいボールを投げるでしょうし、子供からのボールがたとえ変なところに行っても笑って獲りに行くのではないでしょうか?
一方で、職場や家庭等でのコミュニケーションをキャッチボールと考えたときにちょうど子供とキャッチボールをするような配慮をされておられますでしょうか?

例えば、
- 相手が話す準備ができていないのにいきなり相手に投げたり・・・
- 相手の手の届かないところにわざと投げてみたり・・・
- 相手が取れそうもないボールを思い切り投げたり・・・
あと、受け取る側としても
- 相手のボールに手を出さずにスルーしたり・・・
- 受け取っって相手に投げ返さずに捨てたり・・・
- 最初からキャッチボールを拒絶したり・・・
これらは、ほんの数例ですが、このようなキャッチボールではコミュニケーションがうまくいくはずもありません。

コミュニケーションを良くするにはどうしたら良いでしょうか?
キャッチボールと同じように相手が受け取りやすい言葉で投げかけ、相手の話を丁寧に受け取ることを意識するとよいと思います。
例を出すと、
- 相手が取りやすい言葉で投げかける
- 相手の話を聞いて受け止める
- 相手の意図を読み取って理解する
- 相手が話しやすい「間」を作る
- 相手が話を切り出し始めることができるようにする
- 意見や感想を求める
コミュニケーションのテクニック的には、
- 自分が話す最初に「そうですね」「そう思っているんですね」と話す
- 話のキーワードを繰り返す
- 自分とは考えが違う話でも、一度は受けとめる
- 相手に興味をもっていることを示す
- 簡潔にわかりやすく伝える
- 表情や視線にも気を配る
- 相手を認める姿勢を示す
- 適度に自己開示をする
- 相手の動作に合わせる(ミラーリング)
- 相手のペースに合わせる(ペーシング)
実はお話をする相手の方が、おそらく無意識の口癖だと思うのですが、必ず最初に「イヤっ」と否定言葉から入られる方がいらっしゃいました。相手の言葉を拾ってお話ししていたのですが、そのボールに対して否定的な言葉をもらったような気がして少し寂しくなりました。まだまだ、修行が足りませんね。
最初にお話ししました「コミュニケーションはキャッチボール®」については、動画もありますので是非見てください。
今日も佳き日に
コーチミツル
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