67.自然農法と自然栽培の違い

これまで無農薬で野菜を育てていましたが、化学肥料や鶏糞、油かすなどは使っていました。今、作っている玉ねぎも定期的に8-8-8と言われる窒素8%、リン酸8%、カリ8%の化学肥料を与えていました。

先日木村秋則さんの著書である「自然栽培ひとすじに」を読ませていただき、農薬は無いに越したことがないとは思っていましたが、肥料は野菜が大きく育つなど栄養として土の為になると思っていたところ、肥料にも弊害があることが本書を読んでわかりました。

では、何が弊害かというと、化学肥料ばかり使用していると、微生物によって成り立っていた土中の生態系が崩れ土の保水力や保肥力を失うと、 また、施肥し過ぎた化学肥料は、植物が吸収しきれずに、地下水に流れて環境を汚染してしまうとのことでした。また、牛糞や鶏糞などの有機肥料であっても尿酸が多く発生し肥やけや動物を育成するために使った抗生物質などが土に溶け出て野菜の生育に影響したり、土の栄養バランスが崩れたりするということも調べてわかりました。

お題の自然農法と自然栽培の違いですが、無農薬、無肥料で野菜を育てるのはどちらも同じです。

では、どんな違いがあるかそれぞれをまとめてみると

【自然農法】

  • 除草せず、土も耕さない
  • 農薬や化学肥料、堆肥などの施肥をしない
  • 人の手や機械を使わず、自然の力にまかせて栽培する
  • 畝を作らない、種をこぼれ種で勝手に生やすなど、限りなく自然の状態に近い農法

【自然栽培】

  • 除草し、土を耕す(畝も作る)
  • 農薬や化学肥料、植物性・動物性肥料などの施肥をしない
  • 自然の力を引き出す永続的かつ体系的な農業方式
  • 太陽や土、水という自然の力に頼って生産する

ちなみに畝(うね)というのは、畑を耕した後ある程度土を盛って水はけを良くした野菜を植えるためのベッドのようなものです。

ということで、この2つの違いは、①除草しないかするか②土を耕して畝を作るか土をそのままにするか ということになるのかなと思います。

では、自分としてどちらをやってみたいかなんですが、無農薬、無肥料はしてみたかったのでどちらも同じ。そして、どちらが楽かというと自然農法ということになります。一方ある程度手間ひまかけて世話するのが自然栽培となります。

最初、楽を取るか手間をかけるかのどちらかにしようかと思っていましたが、これまでが、自然栽培的な育成でしたから、自然農法は簡単に移行できます。つまり、やろうと思えばどちらもできるワケなので、まず、今年は両方のやり方で野菜を育てて比較する実験をしてみようと考えました。

また、その様子をお伝えできる機会があると良いと思います。

究極的には放任で育てるのが良いか、手をかけて育てるのが良いのかの確認です。もちろん、無農薬、無肥料なので野菜を過保護に育てるのとは違うかなと思っています。なにやら子育てみたいですね〜

どちらの農法が良いと思いますか?

今日も佳き日に

コーチミツル

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