
前回は、コヤッキーさんの動画をきっかけに、シンギュラリティやフィジカルAIについて、自分なりに考えたことを書きました。
AIはこれからも進化を続け、人間と共に働き、生活する存在になっていくと思います。
だからこそ、自分は一つの疑問を持ちました。
AIは、何を基準に判断するのだろう。
ということです。
AIは膨大な知識を学習できます。
経験を積み重ねることもできます。
人との対話を通して、その人の考え方や行動の傾向を理解することもできるでしょう。
しかし、知識があることと、「何を大切にするか」は別の話です。
例えば、同じ状況でも、
効率を優先する人もいれば、人との関係を優先する人もいます。
利益を重視する人もいれば、弱い立場の人を守ろうとする人もいます。
つまり、行動の違いを生み出しているのは知識ではなく、「価値観」です。
だから、自分は思うのです。
AIが本当に人間のパートナーになるためには、能力よりも先に「価値観」が必要なのではないか、と。
人類が大切にしてきた価値
では、その価値観とは何でしょうか。
自分は、人類が長い歴史の中で育んできた、普遍的な価値ではないかと思います。
例えば、
- 人の尊厳を大切にすること
- 命を守ること
- 人を不必要に傷つけないこと
- 思いやりを持つこと
- 協力し合うこと
- 誠実であること
時代や文化によって考え方は違っても、多くの人が「大切にしたい」と感じる価値があります。
AIにも、そのような価値観が土台として組み込まれていることが重要なのではないでしょうか。
ロボット三原則から考える
AIについて考えていると、SF作家アイザック・アシモフが提唱した「ロボット三原則」を思い出します。
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
人間の命令に従わなければならない。
その範囲で自分自身を守らなければならない。
この考え方はフィクションの中から生まれたものですが、「人間を守る」という考え方は、現代のAIにも通じるものがあります。
ただ、これからのAIは、単に命令を実行するだけの存在ではありません。
人と対話し、状況を理解し、自ら判断する場面も増えていくでしょう。
だからこそ、「してはいけないこと」を決めるだけではなく、「何を大切にして判断するのか」という土台が必要になるのだと思います。
AIにも「心の土台」が必要
自分は、その土台を「インナーコア」と呼んでいます。
人類共通の価値観を、AIの根本に置くという考え方です。
この土台があるからこそ、人は安心してAIを信頼できる。
能力が高いだけでは、人は安心できません。
何を大切にしているのか。
どんな基準で判断するのか。
そこが分かるからこそ、安心して任せられるのだと思います。
そして、ここまで考えているうちに、もう一つ気づいたことがあります。
人類共通の価値観がある一方で、
人には、一人ひとり違う「生きる目的」や「大切にしたい想い」がある。
この部分は、AIが勝手に決められるものではありません。
自分は、この一人ひとりの想いを Inner Will と呼んでいます。
この Inner Will とAIがどのような関係を築いていくのか。
そこに、人間とAIが共に成長できる未来のヒントがあるように感じています。
そのことについては、次回、もう少し深く考えてみたいと思います。
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