645.カエルの子はカエル。では、蝶の子は?(与論島の蝶を見ながら)

先日、2026年9月20日(日)の朝、NHK総合の『さわやか自然百景「鹿児島 与論島」』を見ました。

番組では、亜熱帯気候の与論島には40種類ほどの蝶が生息していると紹介されていました。

南の島の光を受けながら、色鮮やかな羽で飛び回る蝶。

その姿を見ているうちに、ふと、こんな言葉が浮かびました。

「カエルの子はカエル」っていうけど

この美しい蝶の子は???

答えは、

もちろんです。(笑)

アオムシだと思った方はごめんなさい。

カエルの子はカエルという言い回しですので・・・(本当はオタマジャクシなんですけどね)

カエルも蝶も変容する

カエルの子は、最初からカエルの姿をしているわけではありません。

オタマジャクシとして水の中を泳ぎ、やがて足が生え、姿を変えてカエルになります。

蝶も同じです。

卵からかえった幼虫は、青虫として葉っぱの上を這います。やがて蛹(さなぎ)になり、最後には羽を広げて空へ飛び立ちます。

考えてみれば、カエルも蝶も、驚くほど大きく変容します。

どちらも、自分ではない何かになるのではなく、同じ命を生きながら姿を変えていきます。

なぜ蝶に心が動いたのか

それでも、自分はカエルよりも蝶の姿に強く惹かれました。

もちろん、カエルと蝶のどちらが優れているという話ではありません。

ただ、蝶の変容には、姿が変わるだけでなく、見える景色や行動する範囲まで大きく変わる印象があります。

葉っぱの上を這っていた青虫が、羽を持ち、空へ飛び立つ。

これまで行けなかった場所へ行き、下から見上げていた世界を、今度は空から見渡すようになります。

なぜ、これほど蝶に心が動いたのでしょう。

おそらく、自分の中のInner Willが蝶に反応したのだと思います。

理由を考えるより先に、心が動く。
もっと見ていたいと感じる。
なぜか、その姿に自分を重ねてしまう。

そこには、自分の内側にある願いや、まだ言葉になっていない意志が表れているのかもしれません。

自分は、蝶のような生き方に憧れているのでしょう。

それは、自分ではない誰かになりたいわけではなく

自分のままで、これまで行けなかった場所へ行き、見たことのない景色を見てみたい。

自分の中にある可能性を、もっと広い世界で試してみたい。

与論島を舞う蝶に、そのような生き方を重ねていたのだと思います。

成長とは、変容すること

成長というと、身体が大きくなったり、知識や能力が増えたり、今できることがさらに上手になったりすることを思い浮かべます。

もちろん、それも成長です。

けれど、本当の成長とは、今の自分をそのまま大きくすることだけではないのかもしれません。

ものの見方が変わる。
選ぶ行動が変わる。
関わる人や活動する場所が変わる。
そして、これまでとは違う景色が見えるようになる。

成長とは、変容することなのかもしれません。

青虫は、青虫のまま大きくなって空を飛ぶのではありません。

一度、蛹(さなぎ)になります。

それまで動き回っていたのに、同じ場所で動かなくなる。

外から見れば、止まっているように見えます。

しかし、その内側では、次の姿へ向かう準備が進んでいます。

人にも、この蛹(さなぎ)のような時間があるのではないでしょうか。

すぐには行動できない。
答えが見つからない。
何も変わっていないように感じる。

それでも、内側では、これまでの経験が結び直され、新しい自分が生まれようとしている。

それは、根を育てながら春を待つ、Well-Keepingの時間とも重なります。

蝶のように生きたい人を応援する

もし、今いる場所から飛び立ちたいと願う人がいたとしたら、自分は心の底から応援したいと思います。

もっと広い世界を見てみたい。
これまでとは違うことに挑戦したい。
自分の可能性を生きてみたい。

ただし、コーチがその人を蝶に変えるわけではありません。

無理に羽を持たせたり、早く飛ぶように急かしたりすることでもありません。

変容する力も、飛び立つ時を決める力も、その人自身の中にあります。

まだ青虫のように見えるときも、蛹(さなぎ)のように動かないときも、その人の時間と可能性を信じる。

そして、その人が自分の意思で羽を広げようとするとき、心から応援する。

自分の羽で飛び立ち、今までとは違う景色を目にする瞬間を、一緒に喜ぶ。

それが、コーチなのかもしれません。

自分のまま、新しい景色へ

蝶の子は蝶です。

しかし、同じ蝶であることと、変わらないことは同じではありません。

自分の命を生きながら、姿を変え、行動を変え、見える景色を変えていく。

外へ向かう成長と、内側で進む統合。

動く時間と、蛹(さなぎ)のように静かに待つ時間。

その両方を繰り返しながら、人は自分らしい姿へ変容していくのだと思います。

先日、与論島の空を舞う蝶を見ながら、自分もこれまでとは違う景色を見てみたいと思いました。

そして、蝶のような生き方を望む人がいるのなら、その人が自分の羽で飛び立つ日を、心の底から応援したい。

蝶に心を動かされたことも、自分のInner Willからの小さな合図だったのかもしれません。

これもまた、Well-Being Spiralなのだと思います。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・今日も佳き日に
コーチミツル

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