408.幸せって何だろう(露天風呂で偶然耳にした、人生の問い)

八雲温泉へ、膝の治療も兼ねて出かけた日のことです。
冬の空気の中、露天風呂の湯気がゆっくりと立ちのぼり、時折雪が舞い散る中で身体がじわっとほどけていくのを感じていました。

一人で湯に浸かっていると、後から20代前半くらいの若者が3人、露天風呂に入ってきました。
少し強面に見えたこともあり、小心者の自分は、何かあってはいけないと、視線を岩に向けたまま、なるべく気配を消すようにしていました。

そんな時、ふいに聞こえてきた一言があります。

「幸せって、何だと思う?」

一瞬、耳を疑いました。
この場、この年齢、この雰囲気で出てくる言葉として、あまりに静かで、あまりに深い問いだったからです。

てっきり
「お金があって」「モテて」「好きなことができて」
そんな話が続くのかと思いきや、その若者はこう続けました。

「お金がどうこう、っていう話じゃなくてさ」

そして、自分の答えとして、こんなことを語り始めたのです。

「何気ない生活を送っていても、後から振り返ったときに、
ああ、あの頃は幸せだったなって思える。
幸せって、そういうものなんじゃないかな」

もう一人は、少し間を置いて、

「自由に生活できることが、幸せじゃない?」

と答えていました。

岩を見つめたままの自分の中で、その言葉が何度も反響していました。
この問いは、哲学的であり、同時にとてもコーチング的な問いだと感じたからです。

答えを急がせない。
正解を決めない。
その代わり、余韻だけを残していく問い

セッションが終わったあとも、ふとした瞬間に何度も立ち返ってしまう。
そんな問いです。


「今、幸せとは何だろう?」

湯に浸かりながら、自分も考え始めました。

最初に浮かんだのは、
「今この瞬間、幸せについて考えられていること自体が、幸せなのかもしれない」
という感覚でした。

次に思ったのは、
幸せとは「定義するもの」ではなく、
ふっと心がゆるむ感覚なのではないか、ということです。

温泉の湯が身体を包み、
気持ちがほどけていくあの感じ。

微笑んでいる瞬間。
小さく笑う瞬間。
声を出して大笑いする瞬間。

どれも、確かに幸せです。

でも、しばらくすると、こんな考えも浮かびました。

「もしかしたら、最大の幸せは、
涙が出るほど胸がいっぱいになる瞬間なのかもしれない」

嬉し涙、安堵の涙、感謝の涙。
言葉にならない感情が、静かにあふれるあの瞬間。

この問いの答えは、まだ先にある気がしています。


世界では「幸せ」をどう測っているのか

以前、96.世界幸福度ランキングと言うテーマでブログも書きましたが

世界には「世界幸福度報告(World Happiness Report)」という調査があります。
ここでは「幸せ」を、単なる気分ではなく、

自分の人生をどう評価しているか

という視点で測っています。

「今の人生を0〜10段階で表すとしたら、どこに立っていますか?」

と問われ、
その自己評価をもとに、世界各国の幸福度がまとめられています。

面白いのは、
お金や経済力だけでは、幸福は説明できないという点です。

健康、
困った時に頼れる人がいるか、
自由に選択できる感覚、
社会への信頼感。

そうした要素が、幸福に深く関わっているとされています。

フィンランドなどの北欧諸国が上位に並ぶのも、
「安心して生きられる土壌」が整っているからだと言われています。


では、自分にとっての幸せとは

露天風呂であらためて思ったのは、
究極の問いは、これなのかもしれない、ということです。

「今、あなたは不幸ですか? それとも幸福ですか?」

もしこの問いに、
理由を並べなくても、
「幸福です」と答えられるなら。

それはもう、幸せの中にいるということなのではないでしょうか。

そして、少しでも幸せを感じる瞬間を見つけて大切にしたいですね。


あなたにとって、「幸せ」とは、どんな感覚でしょうか。

言葉になりますか。
それとも、まだ湯気の向こう側にありますか。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

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