182.疲れじゃなかった!?高熱の原因は“口呼吸”だったお話― 溶連菌と向き合った10年と、小さな習慣の大きな変化 ―

行事が終わったあと、決まって高熱が出て寝込んでしまう。そんな自分の体は「疲れやすい体質なんだ」と、ずっと思い込んでいました。

ところがあるとき、少し立ち止まって振り返ってみると、その高熱には“ある共通点”があったことに気がついたのです。

今回は、自分が長年苦しんできた高熱の原因が、実は「口呼吸」と関係していたという気づきと、そこから始めたちょっとした習慣の変化について、お話させていただきます。


溶連菌による高熱が何度も

自分は子どものころから喉が弱く、とくに扁桃腺がよく腫れました。
そして社会人になってからも、歓迎会や地域の行事が終わるたびに、40度近い高熱が1週間ほど続く、ということが頻繁にあったのです。

病院で検査を受けると、よく言われたのが「溶連菌(溶血性連鎖球菌)による咽頭炎ですね」という診断でした。

そのたびに抗生物質の点滴や服薬治療を受けていたのですが、毎回、「またか…」という気持ちで過ごしていました。
医師からは「扁桃腺を切除する方法もありますよ」と提案されたこともありましたが、大切な自分の体の一部を手術で取り除くことに、どうしても踏み切れずにいました。

高熱が出る前にあった“あるパターン”


ある年、ふと自分の行動を振り返ってみたことがあります。
すると、毎回高熱が出る前には、次のような行動があったことに気づいたのです。

  1. 行事が終わってホッとし、お酒をたくさん飲む
  2. そのままソファでうたた寝してしまう(口を開けたまま寝る)
  3. 朝起きると喉がカラカラに乾いている
  4. 喉がヒリヒリと痛くなり、数時間後には高熱が…

つまり、疲れたから熱が出るのではなく、
**寝ている間の「口呼吸」がきっかけになっていたのでは?**という仮説が浮かびました。

小さな実験「口閉じテープ」を使ってみる


そこで、自分は10年前のある日、寝るときに小さなテープを口に貼って寝てみることにしました。
最初は「鼻が詰まったらどうしよう」と不安もありましたので、まずは唇の中央にだけ、小さくテープを貼るところから始めました。

すると意外と違和感もなく、少しずつ慣れていったので、最終的には唇全体をやさしく覆う白いテープで、口をしっかり閉じて寝るようにしました。

結果は驚くべきものでした。
それ以来、あれほど繰り返していた高熱がまったく出なくなったのです。

「誘拐された人みたい」と笑われて(笑)


初めてこの姿を見た家族からは、思わず笑われました。
「なんか…誘拐された人みたいでびっくりした」と(笑)。

たしかに、無表情で口にテープを貼って寝ている姿は、ちょっと異様に映ったのかもしれません。
でも、朝まで喉が痛くならずにすっきり目覚められる快適さには代えられませんでした。

今では家族も同じようにテープを貼って寝ており、
我が家のちょっと変わった健康習慣として定着しています

医学的にも裏づけがある「口呼吸と感染症」の関係


口呼吸がもたらす健康への影響については、医学的にもいくつか報告があります。

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると:
     **「鼻呼吸には空気の加湿・加温・ろ過などの機能があり、口呼吸が続くと咽頭の乾燥や炎症を引き起こしやすくなる」**とされています(※1)
  • 日本小児耳鼻咽喉科学会では:
     **「口呼吸が習慣化すると、扁桃や咽頭が炎症を起こしやすくなる」**との指摘があります(※2)
  • 国立感染症研究所も、
     **「溶連菌感染症は、喉の粘膜に付着した細菌が炎症を引き起こし、高熱を伴う」**と述べており、乾燥状態の喉では感染リスクが高まることが報告されています(※3)

このように、「寝ているときの口呼吸を防ぐこと」は、喉の健康を守るうえで非常に大切なことだと感じました。

あと、大酒飲んで寝ると大いびきで寝ていたようですがいびきもかかなくなったようです。(睡眠時無呼吸症候群の場合もありますので、こちらについては医師の方とご相談をお願いします)

実践する際の注意点


口呼吸を防ぐためのテープは、市販でも手に入りますが、いきなり始めるのは少し不安ですよね。
以下のようなポイントに気をつけて、無理のない形で取り入れてみてください。

  • 最初は唇の一部に小さく貼って、少しずつ慣らすこと
  • 鼻詰まりがないことを確認してから行うこと(鼻呼吸ができる状態が前提です)
  • 肌が弱い方は、医療用テープなど肌にやさしいものを選ぶのがおすすめです

※なお、これはあくまで自分自身の体験を元にした方法です。
試される場合は、ご自身の体調に合わせて、自己責任でお願いいたします。

気がつくまで「疲れがたまると熱が出るのは仕方ない」と思い込んでいたのですが、



ふと立ち止まり、生活の一部を見直したことで、「本当の原因」が見えてきました。

寝るときに口を閉じるという、たったそれだけのことが、自分の体調を大きく変えてくれたことに、いま改めて感謝しています。

もし同じように、原因不明の高熱に悩まれている方がいらっしゃいましたら、この体験が少しでも参考になれば嬉しく思います。

今日も佳き日に

コーチミツル


引用・参考文献

(※1)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:
https://www.jibika.or.jp/

(※2)日本小児耳鼻咽喉科学会:
https://www.jspe.or.jp/

(※3)国立感染症研究所:溶連菌感染症とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/380-strep.html


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