663.楽しいこと、意味のあること(幸福にはどちらも必要なのか)

朝、ラッパを吹く。

アブローラーする。

畑に出て、土や植物に触れる。

ブログを書く。

自分にとって、どれも好きなことです。

では、これは「楽しいから」やっているのでしょうか。

それとも「意味があるから」やっているのでしょうか。

考えてみると、どちらか一つには分けられない気がします。

幸福には二つの見方がある

幸福についての研究では、大きく二つの捉え方があります。

一つは、ヘドニック(hedonic)な幸福。

楽しい、気持ちいい、嬉しい、心地よい。

いわば「快楽」から得られる幸福です。

もう一つが、ユーダイモニック(eudaimonic)な幸福。

自分にとって意味がある、成長につながる、自分らしく生きている、誰かの役に立っている。

「意味」から得られる幸福です。

簡単に言えば、

「楽しい」幸福と「やってよかった」と感じる幸福。

そんな違いなのかもしれません。

意味のあることのほうが幸福になる?

2008年に発表された研究では、日々の活動とWell-Beingとの関係が調べられています。

その研究では、意味のある活動、つまりユーダイモニックな行動は、快楽を求める行動よりWell-Beingとの関連が強く、翌日のWell-Beingとも関連していました。

これだけを見ると、

「やっぱり楽しいだけではなく、意味のあることをしたほうが幸せになれる」

と思いたくなります。

ところが、最近の研究を見ると、それほど単純でもないようです。

「楽しい」ことにも、ちゃんと役割がある

2026年に発表された研究では、日常生活の中で「楽しい活動」と「意味のある活動」が、その後の感情やストレスにどのように関係するのかが調べられました。

その結果、楽しい活動も意味のある活動も、その瞬間のポジティブな感情と関連していました。

特に楽しい活動は、ネガティブな感情やストレスの低下とも関連していました。

一方、

「意味のあることをすると、その幸福感が長く続くのか」

という点については、必ずしも単純には言えない結果でした。

人がもともと持っている感情の持続性まで考慮すると、その後まで続く明確な追加効果は、はっきりとは確認できなかったのです。

つまり、

快楽は一時的で浅い。
意味のある幸福は深く長く続く。

そんなふうに簡単に分けることはできないようです。

疲れているときに「意味」を求めなくてもいい

この研究を知って、自分は少し安心するところもありました。

疲れているとき。

何かをやり遂げたあと。

気持ちが落ちているとき。

そんなときまで、

「成長しなければ」
「意味のあることをしなければ」

と考える必要はないのかもしれません。

好きな音楽を聴く。

美味しいものを食べる。

何もしないでぼーっとする。

友人とくだらない話をして笑う。

そうした「ただ楽しい時間」によってストレスが和らぐのであれば、それも大切なWell-Beingです。

楽しくて、意味もある

そして、もう一つ興味深いことがあります。

日常の活動は、

「楽しいこと」
「意味のあること」

と、きれいに二つに分かれるわけではありません。

音楽やスポーツ、人との交流などは、「楽しい」と「意味がある」の両方を感じやすい活動であることも研究で報告されています。

これは自分の生活を振り返ってみても納得できます。

朝のトランペット。

自然栽培。

毎日のブログ。

コーチング。

楽しいこともあれば、面倒なこともあります。

トランペットだって、思うような音が出ない日は楽しいばかりではありません。

ブログも毎日書いていれば、「今日は何を書こう」と思う日があります。

それでも続けています。

なぜだろう。

そこには「楽しい」だけではなく、自分にとっての「意味」もあるからなのだと思います。

そして続けているうちに、

楽しいことが意味のあることになり、意味のあることが楽しくなっていく。

そんなこともあるのかもしれません。

Well-Beingは一つではない

これは、自分が考えているWell-Being Spiralにもつながります。

人生は、いつも成長し続けるわけではありません。

前へ進めるときもあれば、少し休んだほうがいいときもある。

何かに挑戦するときもあれば、今の状態を保つことが大切なときもあります。

疲れているときには、楽しいことで自分を回復させる。

少し力が戻ったら、自分にとって意味のあることへ向かう。

そして、その意味のあることが、いつしか楽しみに変わることもある。

そう考えると、

「快楽か、意味か」

どちらかを選ぶ必要はないのだと思います。

大切なのは、

「今の自分には、どちらが必要なのだろう」

と自分に問いかけること。

そしてもう一つ、

「自分にとって、楽しくて意味のあることは何だろう」

と考えてみること。

幸福は、一つの形ではありません。

楽しむことも、休むことも、挑戦することも、意味を感じることもある。

その時々の自分を受け入れながら、自分なりのWell-Beingを見つけていく。

それでいいのだと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたの今日が、Well-Beingな一日でありますように。

幸福は、一つの形ではありません。

楽しむことも、休むことも、挑戦することも、意味を感じることもある。

その時々の自分を受け入れながら、自分なりのWell-Beingを見つけていく。

それでいいのだと思います。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に

コーチミツル

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