653.壊すはずだった離れ、その足元に花を植える

以前、このブログで、わが家の古い離れについて書きました。

一時は、壊して駐車場にしてもいいのではないかと思っていた建物です。

ところが、父がこの建物を残そうとして「家上げ」までしていたことを知り、自分の中で少しずつ見え方が変わってきました。

壊すのではなく、もう少し手を入れて残してみよう。

そう思うようになり、窓の外には板格子を造作してもらいました。

その時のことはこちらに書いています。

「人生はなぜ整っていくのか―壊すはずだったものに意味があった日―」

格子はできた。でも、その足元は草ぼうぼう

角材の格子ができて、古い離れの表情はずいぶん変わりました。

ところが、その足元です。

しばらく放っておいたこともあり、草がどんどん生えていました。

格子はいい感じなのに、その下は草ぼうぼう(笑)。

草を抜いても、また生えてくる。

そこで、

「草を抜き続ける場所ではなく、植物を楽しむ場所にできないだろうか」

と思い始めました。

まず草を抜き、土を少し耕してみました。

草抜きの模様はInstagramから

雑草に負けない植物を植えてみよう

せっかく植えるなら、できるだけ手のかからないものがいい。

毎年植え替えるものではなく多年草。

乾燥にも比較的強く、できれば横に広がって地面を覆い、雑草が生えにくくなってくれるもの。

そして、あれこれ植えて種類を増やしすぎたくもありません。

そんな条件で、ChatGPTのはるさんに写真を見せながら相談しました。

クリーピングタイム、芝桜、耐寒性のマツバギク……。

いろいろ候補が出てきました。

その途中で、

「そういえば、これは使えないだろうか」

と思ったのが、庭に以前からある斑入りのヤブランでした。

新しく買うのではなく、今ある株を分けて板格子の下へ移植する。

やってみると、これがなかなか似合います。

古い離れの足元に、以前からこの家にあった植物を移す。

狙ったわけではありませんが、それも悪くないなと思いました。

芝桜にしようと思ったら、タピアンを見つけた

次は、手前の地面を覆う植物です。

ホームセンターへ行くと芝桜がありました。

値段も安い。

「これにしようかな」

と思っていると、近くに「タピアン」という植物がありました。

小さな花を咲かせながら横へ広がっていくグランドカバーです。

雑草対策にも使われるそうです。

そこでまた、はるさんに写真を送ります。

「タピアンはどうでしょうか。芝桜の方が安いですが」

相談した結果、今回はタピアンを4株植えてみることにしました。

しかも4色(笑)。

最初は一列に置いていましたが、少し前後にずらした「ゆるい千鳥配置」にしました。

今はまだ植物より土の方が圧倒的に多く見えます。

でも、これが横へ広がっていったらどうなるのか。

少し先の景色を想像できるようになりました。

植えた翌日は、恵みの雨

そして翌日は雨。

植えたばかりなので水やりをしなければと思っていましたが、その必要もありませんでした。

まさに恵みの雨です。

「これはちょうどよかった」

と思っていたのですが、自然はそんなにこちらの都合だけでは動いてくれません。

雨上がりにタピアンを見てみると、一株に何やらたくさんいます。

ダンゴムシです。

しかも、どうも葉を食べているように見えます。

よく見ると、かなり葉がなくなっているところもありました。

枯れ葉などを分解してくれるダンゴムシも、柔らかい植物の葉を食べることがあるそうです。

植物にとって恵みの雨は、ダンゴムシにとっても活動しやすい雨だったようです(笑)。

とりあえず、見つけたものは取り除き、しばらく様子を見ることにしました。

ネモフィラの種もまいた。でも、どれがネモフィラ?

実は別の場所には、ネモフィラの種もまいています。

春になったら青い花が咲いたらいいなと思っているのですが、こちらにも問題があります。

雨が降ったら、小さな芽が一斉に出てきました。

ところが、

どれがネモフィラで、どれが雑草なのか分からない(笑)。

草をきれいに抜いてしまえばいいのですが、ネモフィラまで一緒に抜いてしまうかもしれません。

さらに、以前から生えている三つ葉のような丸い葉の植物も元気いっぱいです。

こちらも放っておけば、ネモフィラより先に場所を取ってしまいそうです。

植えたものだけ育って、雑草だけ生えなくなる。

そんな都合のいいことには、なかなかなりません。

しばらくは、大きくて明らかに雑草と分かるものだけを取りながら、ネモフィラらしい葉が出てくるのを待ってみようと思います。

草ぼうぼうだった場所が、気になる場所になった

こうしてみると、まだ「きれいな庭」にはほど遠い状態です。

タピアンはまだ小さい。

ヤブランも移植したばかり。

ダンゴムシには食べられる。

ネモフィラは芽が出たのかどうかさえ分からない。

雑草は相変わらず出てきます。

それなのに、不思議なものです。

以前はこの場所を見ても、

「また草が生えているな」

くらいにしか思わなかったのに、

今は、

「タピアンは大丈夫かな」

「新しい葉が出てきたかな」

「ネモフィラはどれだろう」

と、つい見に行きたくなります。

草ぼうぼうだった場所が、楽しみな場所に変わり始めています。

壊すはずだった離れ、その足元に花を植える

考えてみれば、不思議です。

一度は壊そうと思っていた離れです。

父が残そうとしていたことを知り、少しずつ手を入れるようになりました。

板格子をつくり、

その足元の草を抜き、

庭にあったヤブランを移し、

小さな花を植え、

春の花の種をまく。

大きなことをしたわけではありません。

しかも、思ったようにはいきません。

雨が降れば喜び、その雨でダンゴムシも元気になる。

種をまけば、花だけでなく雑草も芽を出す。

こちらの計画通りにならないところも含めて、自然なのだと思います。

でも、

「なくしてしまおう」と思っていた場所に、
「これからどうなるだろう」と楽しみにするものが生まれた。

自分にとっては、そこが一番面白いところです。

何かを変えるというのは、一気に景色を完成させることではないのかもしれません。

草を一本抜く。

土を少し耕す。

小さな苗を植える。

種をまく。

虫に食べられたら、また考える。

芽が出たら、それが何なのか眺めてみる。

そんな小さな関わりを続けているうちに、

「何とかしなければならない場所」が、
「明日はどうなっているだろうと見に行きたくなる場所」に変わっていく。

今は、まだ途中です。

むしろ途中だから面白いのかもしれません。

来春、この板格子の足元にどんな景色が広がっているのか。

ダンゴムシにも少し手加減してもらいながら(笑)、楽しみに待ってみようと思います。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に

コーチミツル

#庭づくり #ガーデニング #タピアン #ヤブラン #ネモフィラ #グランドカバー #雑草対策 #古民家 #植物のある暮らし #自然から学ぶ #暮らしを楽しむ #WellLog


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