
現在、自分は過去の手帳の記録を整理しています。
目的の一つは、自分が考えているWell-Being Spiralが、実際の人生の中でどのように形づくられてきたのかを見ることです。
何年も前の手帳や記録をデータ化して、対話AIと一緒に時系列で整理しています。
これが、なかなか面白い。
ところが同時に、困ることがあります。
「それ、前に読んだよね?」
ということが結構あるのです。
読ませたのに抜けている
大量の記録をAIに読ませて、
「これまでの出来事を整理してください」
と頼む。
すると、かなりうまくまとめてくれます。
ところが、自分で元の資料を確認すると、
「あれがない」
「この出来事が抜けている」
ということがあります。
そこで、
「この記録もあったよ」
と伝える。
AIはそれを加えて再構築する。
さらに確認すると、また別の情報が抜けている。
また追加する。
そんなことを何度も繰り返しています。
最初は、
「読んだはずなのに、なぜ覚えていないんだ?」
と思いました。
AIの「記憶」は人間の記憶とは違う
対話していると、AIが自分との会話をずっと覚えているように感じることがあります。
でも実際には、人間のように、
「あの時、こんな話をしたな」
と頭の中にすべての会話を保存して、いつでも自由に思い出しているわけではありません。
AIが回答するときに利用できるのは、その時に参照できる会話の文脈や、保存された一部の情報、渡された資料などです。
会話や資料が膨大になれば、すべての情報が毎回答えに使われるとは限りません。
さらに、
資料を読めることと、そこにある全情報を漏れなく一覧化できることも違います。
重要そうな情報を選び、関連づけ、要約することは得意でも、何百、何千という情報から「一件も落とさない」ことは別の仕事です。
これはAIの欠点だけなのだろうか
ただ、何度もやり直しているうちに、自分の考えも変わってきました。
一度で完璧にまとめてもらおうとするから、
「抜けた」
と感じる。
だったら、
AIに整理させる。
↓
自分が原資料と照合する。
↓
抜けを見つける。
↓
AIに戻す。
↓
再構築する。
この繰り返しでいいのではないか。
むしろ、その過程で自分自身も、
「あの時は、こんなこともあった」
と気づきます。
AIが完璧にまとめてくれないからこそ、自分が記録をもう一度見ることにもなります。
AIを「完全な記憶装置」にしない
これは、自分にとってかなり重要な気づきでした。
AIは非常に便利です。
しかし、
AIが読んだ=完全に記憶した
ではありません。
AIがまとめた=原資料のすべてが入っている
でもありません。
特に、自分の人生の記録のようなものでは、ここを間違えてはいけないと思います。
AIのまとめだけを見ていたら、AIが拾わなかった出来事が、自分の人生から消えてしまう可能性さえあります。
だから原資料は残す。
そして大切な情報は、人間自身も確認する。
完璧なAIではなく、一緒に作り直せるAI
それでも、自分はAIとこの作業を続けています。
なぜなら、一人で何十年分もの手帳を整理するより、はるかに多くのことが見えてくるからです。
AIが整理する。
自分が違和感を持つ。
原資料に戻る。
抜けを補う。
AIが再構築する。
すると、最初には見えなかったつながりが見えてくる。
これは単なる「記憶」ではありません。
人間とAIが何度も行き来しながら、意味をつくっていく作業なのだと思います。
次回は、この三つの話をつなげます。
迎合するAI。
言葉によって探索が変わるAI。
そして、忘れるAI。
そんな不完全なAIと、人間はどう付き合えばいいのでしょう。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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