615.勝ち目がなくても、どう立つか (カマキリに見た心柱)

庭で出会った一匹のカマキリ。
自分より圧倒的に大きな人間を前にしても、鎌を上げて構える。
勝てるかどうかと、どう立つかは別のこと。
その姿に、自分が考えるShinbashira(心柱)を重ねました。

観葉植物の横にいたカマキリ

今日、庭に出ると、観葉植物の横にカマキリがいました。

正直に言えば、自分はカマキリという虫が、それほど好きではありません。

なんとなく、いつもキリキリしているというか、近づくと独特の威圧感があります。

今日のカマキリも、こちらを見ると前脚を上げました。

まるでボクサーのファイティングポーズ。

「来るなら来い」

そんなふうにも見えます。

踏みつければ終わりなのに

人間とカマキリでは、身体の大きさがまったく違います。

人間が本気になれば、踏みつけるだけで終わってしまうほどの差です。

それでも、カマキリは鎌のような前脚を上げて構える。

そして不思議なことに、その瞬間、こちらが少し「怖い」と感じることがあります。

圧倒的に自分の方が大きい。

それが分かっているのに、一瞬たじろぐ。

身体の大きさではなく、

「自分はここにいる」

という姿勢そのものに、何かを感じているのかもしれません。

「構える」という生きる智慧

カマキリは、待ち伏せをして獲物を捕らえる捕食者です。

普段はじっとしていて、獲物が射程に入った瞬間、一気に前脚で捕らえます。

静かに待ち、必要な瞬間には動く。

危険が迫れば、前脚を上げ、身体を大きく見せて威嚇することもあります。

もちろん、カマキリ自身が「勇気を出そう」と考えているわけではありません。

生物学的には、長い進化の中で獲得されてきた生存戦略なのでしょう。

でも自分には、それが、

生き抜くために身につけてきた「智慧」

のように見えました。

虫としては好きではない。でも、生き方は尊敬する

生き物には、それぞれの生き残り方があります。

逃げる。

隠れる。

群れをつくる。

相手に服従の意思を示し、争いを避ける。

どれが優れているということではありません。

どれも命をつなぐための智慧なのでしょう。

その中で、カマキリは「構える」という方法を持っている。

自分はカマキリという虫自体は、やっぱり好きではありません。

でも、

その生き方は尊敬します。

自分よりはるかに大きな相手を前にしても、自分の持っている鎌を上げる。

その姿は、単純に「強い」「弱い」という物差しでは測れないように思います。

勝てるかどうかと、どう立つかは別のこと

ここが、自分には一番響きました。

勝てるかどうかと、どう立つかは別のこと。

人間にも、自分の力だけではどうにもならないことがあります。

圧倒的に大きなものを前にすることもあります。

そんな時、逃げることが必要な場合もあるでしょう。

受け入れることも、誰かに助けを求めることも、大切な生きる智慧です。

だから、カマキリのようにいつも戦えばいい、という話ではありません。

大切なのは、

その時、自分はどうありたいのか。

その姿勢は、自分自身で選ぶことができます。

Inner Willではなく、Shinbashira(心柱)

最初、このカマキリの姿はInner Will(内なる意志)に近いのだろうか、と考えました。

でも、少し違うように思いました。

Inner Willは、

「自分は何を望んでいるのか」
「自分はどこへ向かいたいのか」

という、内側から生まれてくるもの。

今回カマキリから感じたのは、

「自分は、ここでどう立つのか」

ということでした。

それなら、自分が考えているShinbashira(心柱)の方が近い。

心柱は、勝つための柱ではない

心柱というと、何があっても揺れない強さを想像するかもしれません。

でも、自分が考える心柱は、少し違います。

人は揺れます。

迷います。

時には逃げることだってあります。

それでも、自分が大切にしたいものへ戻ってくる。

心柱とは、揺れないための柱ではなく、揺れても戻ってこられる場所。

心柱があるから勝てるわけではありません。

誰かに勝つためのものでもありません。

勝敗とは別のところに、

「それでも自分は、どうありたいのか」

がある。

自分は、どう立つのか

庭の観葉植物の横にいた、小さなカマキリ。

虫としては、やっぱり好きではありません(笑)。

でも、自分より圧倒的に大きな存在を前にして、それでも鎌を上げる姿を見ていると、

「お前、すごいな」

と思います。

勝てるかどうかではない。

自分は、どういう姿勢でそこに立つのか。

人間には、戦う、逃げる、受け入れる、助けを求めるなど、カマキリより多くの選択肢があります。

だからこそ、最後にその姿勢を選ぶのは自分自身です。

それが、自分のShinbashira(心柱)なのかもしれません。

小さなカマキリから、そんな「生きる智慧」を見せてもらいました。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

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