陽徳(ようとく)と陰徳(いんとく)って何でしょうか?
普段の生活の中ではあまり聞き馴染みのない言葉ですが、漢字の雰囲気から何となくわかっておられる方も多いと思います。
「徳を積む」という言葉がありますが、
これは、他者や社会に対して善い行いをして自分自身の価値を高めることだと思いますが、自分自身の価値を高めるとは、人間力の向上、また、内面的な充実感や幸福感が得られることにもつながると思います。
何となく徳を積むことは大切な気がしますが、では、陽徳と陰徳とはどんなものでしょうか?
その陽徳と陰徳ですが、「陽徳」は、公然と行われる善行や徳のこと。例えば、他人に見えるのを前提で行うボランティア活動や人助けなどの行動です。なので、陽徳は、他者からの評価や感謝を受けやすい特徴があります。
一方「陰徳」は誰にも知られないように行われる善い行いです。例えば、密かに人を助けたり、他人のために何かをすることです。陰徳は、人知れず行うため自己満足や内面的な成長が促されます。
また、同じ行動でも慈善団体への寄付などで自分の名前を名乗るか名乗らないかで陽徳と陰徳どちらにもなるものもあります。
個人的な考えになりますが、陽徳と陰徳は窓ガラスのガラス拭きに似ているような気がします。
赤ちゃんとして生まれたときには、ピッカピカのガラスだったものが、良いこと悪いこと??を経験してそのガラスが曇ってくる。ガラスが曇ったままでは見えにくいので、そのガラスを磨くために外側を磨くのが陽徳、内側を磨くのが陰徳のように感じています。外側は人が見てくれるガラス、内側は自分自身や自分にすごく近い人が見えるガラスでどちらも磨かないと本来あるきれいなガラスには戻らないんじゃあないかと思います。あ、そのガラスが汚れている前提ですみません(笑)
昨日のブログでは、どうせなら目立った方が良いと結論付けて話しましたので、私が陽徳実践を推奨していると思われるかもしれませんが、実は私は陰徳の方が好みです。なぜかというと陽徳も大切で素晴らしいですが、常に外を意識しての行動のように感じていることからどちらかというと陰徳に惹かれています。
ちなみに陰徳の効果としては、
1.純粋な善意の表現
見返りを求めない純粋な行動であり、自己中心的な動機から解放される。
2.内面的な成長
他人に知られない行動を通じて、自分自身の価値観や信念を深めることができる。
3.社会の調和、貢献
表面的な評価に依存せず、真の善行を促進し、社会全体の調和、貢献する。
4.人間力、人間関係の深化
無私の行動は、自分自身の人間力を成長させ、人間関係として真の友情や絆を生むことができる。
また、公共の場所を人知れず掃除をされている方を偶然見かけたときなど、観た人自身の心も晴れやかに磨かれているような気がします。
今日は陽徳と陰徳についてお話ししました。
貴方が日ごろ行なわれている陰徳ってなんですか?
あ、私は言いませんよ、その瞬間から陽徳になっちゃいますからね~(笑)
今日も佳き日に
コーチミツル