貴方は目立ちたい方ですかと、質問されてどう応えられますか？
自分はどうかというと心の底では目立ちたいと思っているかもしれません。ただ、その時の環境で目立ちたいと思ったり控えめにしたりと場と空気を読みながら自分で調整しているというのが正しいかもしれません。もちろん、私とは違い先ほどの質問で目立ちたくないという方もたくさんおられると思います。目立ちたがる人を見て批判的に思うこともあるかもしれませんね。
では、生き延びるために絶対に目立たないといけないという環境だったらどうですか？
例えば海水浴に行って泳いでいたらだんだん沖に流されてしまったとき、おそらく貴方は大きな声で叫んだり手を振ったり助けてくれそうな人に分かる（目立つ）ようにするのではないかと思います。命がかかっているわけだから当然ですよね。
一方でどんな時でも必死になって目立とうとしているモノがあるとしたら何でしょうか？
これは、自分の個人的な考えなのですが、植物って必死になって目立とうとしているんじゃないかなと思っています。家の前庭には、南天の木が数本生えていて、冬にかけて真っ赤な実をつけますが、実は、この南天、自分が植えたものではありません。どうして生えたのかというと自分の想像では鳥が運んで種をまいてくれたんだと思っています。
どうやって種をまいたのか？
南天の実には毒がありますがヒヨドリやツグミは大丈夫なようで赤い実を鳥たちが食べて、消化してフンとして出した時にフンに交じって種をまいてもらう。このことを「周食散布」といいますが、樹木は自ら動けないため、種を動物にまいてもらうことで親木の元から移動し、新しい場所へ分布を広げます。同じ場所で種が発芽すると競合するのでそんなしたたかな戦略を南天は持っているのだと思います。
そのためには、自分の存在をわかってもらわないといけません。なので誰にでも見えるようにあれだけ明るい真っ赤な実をつけて自分を目立たそうとしています。
実は南天を正月飾りに使おうとも思っておりましたが、南天君のしたたかな戦略にヒヨドリ君たちは、まんまと引っかかり12月の初めにたくさんあった赤い実はほとんどなくなり、今日はたった1個しか残っていませんでした。（数時間後にはその実もなくなりました。）
翻って目立ちたくない貴方はどうでしょう？
どんなに謙虚な方でもコツコツとしっかりと勉強や仕事をして、評価を高くしてもらって、成績を上げたり、給料を上げてもらう。多分誰しもそのような気持ちを持っていることでしょう。
ただ、貴方はしっかりやっていたとしても、そのことに気づいてくれる人がいなければ評価も高くならないし給料も上がらないのではないでしょうか。目立ちたくないという貴方も実は誰かに気づいてほしいと思っているのではないですか？もし貴方がそうであるならば、もうこれからは遠慮する必要はありません。南天のように気付いてほしい鳥にしっかりと鮮やかな赤でアピールした方が良いと思いませんか。
もちろんアピールの仕方は人それぞれだと思います。
勉強の成績や営業実績でもいいですし、目標達成や元気ハツラツにポジティブに接するとか、性格の良さなどたくさんあります。なので、自分の良いところや強みをしっかり見極めどんどんアピールしていきましょう。
私はそんな貴方を応援しますし、仮に自分の良さがわからない貴方も良いところや強みなどがコーチングによって見いだされることがたくさんあります。
もう遠慮することはありません
ヒヨドリに見つけてもらうつもりでしっかりとアピールして貴方の大事にしている赤い実を見せてあげてくださいね。
今日も佳き日に
コーチミツル
