
前回、
知り合いの方が町おこしの一環として、
「気球体験イベント」に挑戦されたことを書きました。
昨年5月。
そして昨年10月。
2度の挑戦は、
風や天候の影響で実現しませんでした。
そして、3度目。
晴天。
無風。
ようやく条件が整い、
地元の空に気球が上がりました。
その話を聞いた時、
自分は、
「飛ばなかったことは失敗ではなかったんだ」
と感じました。
無理に飛ばすのではなく、
風を待つ。
自然の条件が整うまで、
待つ。
それもまた、
挑戦の一部なのだと思いました。
ただ、
その後さらに話を聞いていくと、
この出来事には、
もう一つ大切なものがあったことに気づきました。
それは、
中心になって動かれた方の中にあった、
強い想いです。
気球のすばらしさを伝えたい
その方は、
とにかく気球のすばらしさを、
みんなに伝えたいと思っておられたそうです。
空に浮かぶ感覚。
地上から少しずつ離れていく静けさ。
いつも見ている町を、
少し違う高さから眺める時間。
それは、
ただの乗り物体験ではなかったのだと思います。
心が動いた体験。
身体に残った感動。
「これは、自分だけのものにしておくのはもったいない」
そう感じられたのではないでしょうか。
そして、もう一つ。
町を盛り上げたい。
自分の住む場所に、
少しでも明るい話題をつくりたい。
地域の人に、
子どもたちに、
大人たちに、
いつもの町にも、
こんな景色があるのだと感じてもらいたい。
そんな想いが、
この挑戦の中心にあったのだと思います。
きっかけは、2年前の感動体験
この挑戦の発端は、
2年前に気球に乗った体験だったそうです。
その時に味わった感動が、
ずっと心に残っていた。
空から見える景色。
地上の音が少し遠くなる感覚。
ふわりと浮かび上がる非日常。
その体験が、
「いつか地元でもやってみたい」
という想いにつながった。
人は、
理屈だけで動くわけではありません。
むしろ、
心が大きく動いた体験が、
その後の行動の原動力になることがあります。
頭で考えて、
損か得かを判断して動くのではなく、
心の奥から、
「これを届けたい」
「この感動を分かち合いたい」
という気持ちが湧いてくる。
その力は、
とても強いものだと思います。
Inner willとは、内側から湧いてくる意志
ここで、
自分が最近考えている
Inner willという言葉が重なりました。
Inner willとは、
頭で考えた損得や正しさよりも、
もっと内側から湧いてくる、
「どうしても、そうしたい」
「なぜか、そこに心が動く」
「自分だけで終わらせたくない」
というような、
内側の意志のことです。
大きな目標や、
立派な使命感として、
最初から言葉になっているとは限りません。
むしろ、
最初はもっと素朴な感覚なのかもしれません。
楽しかった。
感動した。
誰かにも見せたい。
この町でもやってみたい。
みんなに喜んでほしい。
そうした感覚が、
少しずつ行動につながっていく。
今回でいえば、
気球のすばらしさを伝えたい。
町を盛り上げたい。
2年前に味わった感動を、
自分だけのものにせず、
みんなにもお裾分けしたい。
この想いが、
まさにInner willだったのではないかと思います。
自分は何もできないけれど
その方は、
「自分は何もできないけれど、みんなが助けてくれた」
というようなことを言われていました。
この言葉が、
自分にはとても印象的でした。
一見すると、
謙遜の言葉のようにも聞こえます。
でも、
実はここに大切なことがあるように思います。
何かを成し遂げる人は、ワンマンで
すべてを一人でできる人ではないのかもしれません。
勿論そのようなスーパーマンのような方もおられるかもしれません。
ただ、
「自分一人ではこのことはできない」と
できないことを隠さない。
助けてもらうことを喜んで受け取る。
そして、
自分の中にある想いだけは、
手放さない。
それが、
周りの人を動かすことがあるのだと思います。
当日は、みんながシャカシャカ動いてくれた
当日は、
周りの方々が、
本当にシャカシャカと動いてくれたそうです。
準備をする人。
安全を確認する人。
誘導する人。
出店の人。
声をかける人。
見守る人。
それぞれが、
自分にできることを見つけて動く。
一人の想いが、
いつの間にか、
みんなの動きになっていた。
それは、
単なるイベント運営ではなく、
小さな町の中に生まれた、
一つの流れのように感じます。
誰か一人が、
「やりたい」と言う。
でも、
その「やりたい」が、
自分のためだけではなく、
誰かに届けたい想いだった時、
周りの人の心にも火がつく。
それが、
今回の気球イベントにあった力なのではないでしょうか。
感動をお裾分けしたい
フォローしていた方の一人が、
こんなことを言われていたそうです。
2年前に気球に乗った時の感動を、
自分だけのものにするのではなく、
みんなにお裾分けしたい。
その気持ちに心が動いて、
手伝ったのだと。
この言葉を聞いて、
自分はとても腑に落ちました。
人は、
命令されたから動くのではありません。
正しさだけで動くのでもありません。
効率だけで動くのでもありません。
誰かの中にある、
純粋な想いに触れた時、
心が動くことがあります。
「それ、いいね」
「自分も手伝いたい」
「その景色を一緒に見たい」
そう思えた時、
人は自然に動き出すのだと思います。
Inner willは、説明より先に伝わる
Inner willは、
必ずしも上手に説明できるものではないのかもしれません。
なぜそこまでやるのか。
なぜ諦めないのか。
なぜ人を巻き込めるのか。
本人にも、
最初から全部は説明できないことがあります。
でも、
言葉の端々ににじみ出る。
行動に表れる。
表情に出る。
周りの人は、
そこに触れているのだと思います。
今回、
周りの人たちが動いたのは、
単に頼まれたからではなく、
その方のInner willに共鳴したからなのかもしれません。
「気球の感動を届けたい」
「町を盛り上げたい」
「みんなに喜んでほしい」
その想いが、
説明より先に伝わっていた。
だからこそ、
人が集まった。
だからこそ、
2度飛ばなくても、
3度目につながった。
Inner willは、
大きな声で叫ばなくても、
にじみ出るものなのだと思います。
飛んだのは、気球だけではなかった
今回、
地元の空に気球が上がりました。
でも、
飛んだのは気球だけではなかったのかもしれません。
中心になった方の想い。
支えた人たちの気持ち。
見守った人たちの期待。
そして、
町の中に生まれた小さな希望。
それらも一緒に、
ふわりと空へ上がったように感じます。
2度飛ばなかった時間も、
無駄ではなかった。
むしろ、
その時間があったからこそ、
3度目の空は、
より深い意味を持ったのかもしれません。
うまくいかなかった時間。
待たされた時間。
準備だけで終わった時間。
それらも、
すべてあの日の空につながっていた。
そう考えると、
人生にも同じことがあるように思います。
今はまだ形になっていない。
まだ飛んでいない。
でも、
そこにInner willがあるなら、
それは終わりではない。
まだ飛んでいないだけ。
風を待っている時期なのかもしれません。
感動は、分けると増える
感動は、
自分だけの中にしまっておくこともできます。
それも大切です。
でも、
誰かにお裾分けした時、
その感動は少なくなるのではなく、
むしろ広がっていくのだと思います。
気球に乗った感動が、
町おこしの挑戦になった。
一人の想いが、
周りの人の協力になった。
そして、
地元の空に、
新しい景色が生まれた。
人が動く時、
そこには必ず、
何かしらのInner willがあるのかもしれません。
自分の中にある感動。
誰かに届けたい想い。
自分だけで終わらせたくない体験。
それらは、
まだ言葉になる前の、
大切な意志なのかもしれません。
あなたの中にも、
誰かにお裾分けしたい感動はありませんか。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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