453.【全20回シリーズ】第6回 第4条「礼を以て本とせよ」の意味(聖徳太子の十七条憲法とは何か ― 国家を支える倫理を読み直す)

なぜ国家の土台に「礼(れい)」が置かれたのか。


第4条は、こう始まります。

群卿百寮(ぐんけいひゃくりょう)、礼を以(もっ)て本(もと)とせよ。

群卿百寮とは、多くの役人たちのこと。

つまりこれは、官僚に向けた条文です。

自分は少し驚きました。

和、三宝、詔(みことのり)ときて
今度は「礼」。

はるさんに訊いてみました。

「なぜ礼なのでしょうか」


礼とは何か

はるさんは言いました。

「礼は単なる作法ではありません」

儒教における礼は、

上下関係を整え、
秩序を保ち、
人間関係を円滑にするための原理。

形式ではなく、
関係を整える技法。

自分はそこに、日本文化の深さを感じました。


礼がなければどうなるか

当時の日本は、豪族間の対立もあり、
役人同士の力関係も複雑だったはずです。

礼がなければ、

感情で動き、
権力で押し切り、
秩序が崩れる。

第3条で中心を置き、
第4条で関係を整える。

流れとして、とても自然に思えました。


礼は“上下”だけではない

自分は、礼という言葉に
少し古さを感じていました。

けれど、はるさんは言いました。

「礼は尊重のかたちです」

上下の問題というより、

相手を軽んじない態度。

そこまで聞いて、自分は考えました。

礼とは、
組織の空気を整える装置なのかもしれない。

現代も生きている柔道、剣道、茶道、華道など道(どう)の世界にも通じますね


現代への問い

現代の組織で、

礼は生きているだろうか。

肩書きがあれば敬うが、
なければ軽く扱う。

そんな空気はないだろうか。

礼を以て本とせよ。

自分はこの言葉を、

形式を守れというより、
人を粗末にするな、という警告のように感じました。


自分が感じたこと

和で対話を開き、
三宝で軸を置き、
詔で中心を定め、
そして礼で関係を整える。

ここまで読んで、自分は、

十七条憲法は
人の心の整え方を順番に示しているように思えてきました。

まだ確信はありません。

けれど、礼を軽く扱う組織は、
どこかで崩れる気がしています。


次回は第5条。

「餉(かて)を絶(た)ち、財(たから)を貪(むさぼ)ることなかれ」

ここからは、さらに具体的な倫理に入ります。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

#聖徳太子 #十七条憲法 #第4条 #礼を以て本とせよ #礼とは何か #国家倫理 #日本思想 #組織の在り方 #関係を整える #歴史から学ぶ


参考文献

・『日本書紀』巻第二十二
・坂本太郎校注『日本書紀』(岩波文庫)
・井上光貞『日本の歴史2 飛鳥の朝廷』(中央公論社)

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!