ドリカムの歌に
「愛してるのサインは、ブレーキランプ5回点滅」
という印象的なフレーズがありますよね。
言葉にしなくても、合図ひとつで気持ちが伝わる。
その感覚に、どこか温かさを感じた記憶があります。
車を運転していると、
日常の中にも、似たような場面がたくさんあります。
合流のときに道を譲ってもらったり、
細い道ですれ違う際に、先に行かせてもらったり。
そんなとき、こちらも自然と
「ありがとうございます」という気持ちになります。
今では、その気持ちを
非常駐車灯(ハザードランプ)を数回点滅させて伝える
いわゆる「ありがとうのサイン」が、すっかり定着しました。
けれど最近、ふと考えました。
このサインは、どこから始まり、
そして今の自分はどうするのがいいのだろうか。
どこから始まったのか、調べてみた
正直に言うと、自分は
路線バスが始まりなのではないかと思っていました。
バスが停留所から発車する際、
他の車が進路を譲るのは、法令上も定められていることです。
それでも、バスの運転手さんが
非常駐車灯で「ありがとうございます」と合図をしてくれる。
その姿が印象に残っていて、
「ここから、この文化が広がったのではないか」
自分は、そんなふうに感じていました。
ただ、今回あらためて少し調べてみると、
トラックドライバー同士の合図として使われていた
という説が、交通マナー解説などで紹介されていました。
高速道路や幹線道路では、
言葉を使わずに意思疎通をする必要があります。
その中で、合流や追い越しの際に、
非常駐車灯を使って
「後ろは大丈夫です」
「どうぞ、合流してください」
といった安全確認の合図が交わされていたようです。
そこから一般のドライバーへ、
さらに路線バスなどの公共交通にも広がっていった。
どうやら、そんな流れが有力そうだ、
というのが、調べてみた上での印象です。
いずれにしても、
始まりは「ありがとう」という感情表現というより、
安全に行き交うための工夫だったのだと思います。
非常駐車灯について、基本に立ち返って考えてみると
ここで、もう一度、
基本に立ち返って考えてみたくなりました。
非常駐車灯は、名前のとおり
非常時や危険を知らせるための灯りです。
道路交通法や施行令をあらためて確認してみても、
その使用は、
停車や故障、周囲への注意喚起など、
安全確保を目的とした使い方が前提になっています。
感謝の気持ちを表すための使用について、
明確に禁止されているわけではありません。
ただ、本来の役割は
「ありがとう」よりも「安全」にある、
という点は、忘れないでいたいと思いました。
前に合流したとき、どうするのが一番安全か
合流した直後というのは、
速度を合わせたり、車間距離を取ったりと、
一番運転に集中したい瞬間です。
このタイミングで
ハザードのボタンを探したり、
相手の様子を気にしすぎたりすると、
どうしても注意が前方から外れてしまいます。
ですので、自分は
合流直後は、無理にお礼の合図をしないほうが良いのではと
そう考えるようになりました。
まずは安全に走ること。
それ自体が、
いちばんの「ありがとう」だと思うからです。
窓を開けて手を挙げる、サムズアップはどうか
窓を開けて手を挙げたり、
サムズアップで気持ちを伝えるのも、
とても分かりやすく、温かい方法だと思います。
ただ、窓の開閉や大きな動作は、
状況によっては運転の妨げになることもあります。
ですので、
低速で、周囲の状況が落ち着いているときだけ、
無理のない範囲で行う。
そんな使い方が良さそうだと感じました。
考えていくと、今の自分に戻ってきました
ここまで考えてくると、
やはり状況によって使い分けるのが自然だと、
思えてきました。
合流したあとなど、
運転が落ち着いてからであれば、
あとから非常駐車灯で「ありがとう」を伝える。
一方で、
道幅の狭いところですれ違うときや、
低速で譲ってもらった場面では、
手を挙げてお礼をする。
気づいてみると、
今の自分は、すでに
そんな使い分けをしていました。
お礼の合図が「当たり前」になってきた今だからこそ
最近は、
お礼の合図そのものが
一種の共通言語のようになってきたと感じます。
だからこそ、
何も合図をしないと、
不快に感じたり、怒りを覚えたりする方が
おられるのかもしれません。
ただ、お礼は義務ではありません。
それでも、
無理のない形で、
安全を損なわずに気持ちを伝えられるのであれば、
伝えたほうが、場の空気が和らぐこともあります。
今の自分は、こうします
今の自分の考えをまとめると、こうなります。
- 合流後など、運転が落ち着いてからは非常駐車灯
- 道幅の狭いところや低速時は、手を挙げてお礼
- どちらも難しければ、無理に合図をしない
必ずお礼をする、ではなく、
安全を見て、できる形を選ぶ。
それが、
今の自分にいちばんしっくりくるスタンスです。
変わらない軸は、安全を先にすること
非常駐車灯か、手を挙げるか。
どちらが正しいか、という話ではなくて、
大切なのは、その前にある軸だと思います。
まず安全。
その上で、余裕があれば、ありがとうを伝える。
考えを巡らせてみて、
自分は結局、その原点に戻ってきました。
あなたは、
どんな基準で「ありがとうのサイン」を選んでいますか?

今日も佳き日に
コーチミツル
#ありがとうのサイン #安全運転 #サンキューハザード #思いやり