438.泣かなくなったのは成長?(感情を隠す力と、本来の自分に戻る方法)

子どもはなぜ全力で泣けたのか

子どものころは、嫌なら泣きました。
嬉しければ跳びはね、怒れば全身で怒る。

いわゆる“ギャン泣き”もされて本当に困ったことがあります。

けれど成長とともに、私たちは我慢を覚えます。
空気を読む。
場を壊さない。
飲み込む。

これは成長なのでしょうか。

感情を隠せることの良いところ

心理学ではこれを「情動制御(emotion regulation)」と呼びます。

前頭前野が発達することで、衝動を抑えられるようになります。
これは社会適応において重要な能力です。

・人間関係が安定する
・長期的視点を持てる
・衝動的な言動を防げる

我慢できることは、未熟さではなく力です。

しかし、抑え込みには代償がある

問題は「制御」ではなく「抑圧」になったときです。

心理学者ジェームズ・グロスの研究では、感情を押し込める「抑制」はストレス反応を高め、心拍数や交感神経活動を上げることが示されています。一方で、感情を意味づけし直す「再評価」は心理的負担を減らします。

さらに、感情を長期的に抑え続けると

・うつ傾向
・不安傾向
・自己理解の低下

につながる可能性があることも示唆されています。

感じないようにしても、身体は感じている。
ここが落とし穴です。

感情は敵ではなく「ナビ」である

感情は問題ではありません。
情報です。

怒りは「大切なものが傷ついた」というサイン。
悲しみは「大事なものを失った」というサイン。
不安は「備えよ」というサイン。

感情を切ると、人生のナビを切ることになります。

本来の自分に向き合うための第一歩

コーチングの視点では、感情は出すことよりも「気づく」ことが重要です。

心理学には「感情ラベリング(affect labeling)」という概念があります。
「今、自分は怒っている」と言葉にするだけで、扁桃体の過活動が抑えられることがfMRI研究で確認されています。

つまり、感じることは暴走ではなく、調整の第一歩。

まずは静かに認識することです。

コーチング的実践アプローチ

問いを変えるだけで、内面との向き合い方は変わります。

今、何を感じていますか?

出来事ではなく感情に焦点を当てる。

その感情は、何を守ろうとしていますか?

怒りの奥には価値観があります。
悲しみの奥には愛着があります。

もしその感情を否定しなくていいとしたら?

感情+自己否定が、苦しさを増幅させます。
感情そのものに善悪はありません。

成熟とは「感じる力」と「整える力」を持つこと

子どもに戻ることが理想ではありません。

感じる。
でも振り回されない。

泣ける。
でも立ち上がれる。

怒れる。
でも壊さない。

それが本来の強さだと思うのです。

あなたは最近、自分の感情を聞きましたか?

怒りを隠したまま笑っていませんか。
寂しさを忙しさで埋めていませんか。

今、あなたは何を感じていますか?

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

感情 #感情コントロール #情動制御 #本来の自分 #自己理解 #コーチング #メンタルヘルス #自己成長 #WellBeing #自分と向き合う

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!