朝の庭で
生け花に使う花を切ろうと庭に出た朝。
剪定ばさみを手にしたその時、頭上から複数の「ブンブン」という羽音が響きました。
普段はいつもの視線の高さだけを見て庭仕事をしていたため、
30cmもの大きさになるまで巣の存在に気づかなかったのです。
その日、羽音に導かれて3m上を見上げると、
屋根の壁際に直径30cmほどのスズメバチの巣があり、
数十匹もの蜂が巣の周りを飛び交っていました。
胸が高鳴り、思わず足が止まります。
今回の発見は、まさに**“音”が先に危険を知らせてくれた体験**でした。

今回の対処方法(実際に行ったステップ)
- 距離をとる
巣から3メートル以上離れ、刺激を与えないよう静かに後退。 - 作業中止
生け花用の剪定や庭作業を即中断。 - 情報収集
スマホで「スズメバチ 巣 対処」を検索し、
松江市のホームページを確認して補助制度がないことを把握。
(全国的には自治体によって駆除費用の補助金や無償対応がある場合もあります。) - 専門会社に依頼
紹介された害虫駆除の専門会社に連絡し、防護服と専用薬剤で安全に駆除してもらいました。
五感で“いつもと違う”を察知する
今回の体験は、聴覚がきっかけで視覚が後から確かめたという流れでした。
日常に潜む危険や変化を早めに察知するには、五感を働かせることが大切です。
- 視覚:庭木の葉の色・壁の影・普段ない動きを確認
- 聴覚:羽音・風・家屋の軋みなど、日常と異なる響き
- 嗅覚:焦げ臭や湿った異臭
- 味覚:食べ物が酸っぱく感じるときは、傷みや発酵が進んでいる兆しかも
- 触覚:ドアノブの温度や床の微振動、肌に触れる湿度の変化
“いつもと違う”小さな変化に気づくことが、安全を守る第一歩になります。
第六感という直感
第六感は、五感の情報を無意識に統合して生まれる直感的な警告システムと考えられます。
- 研究例:心理学の「薄片化(thin-slicing)」研究では、数秒の観察で人の行動を予測できることが示されています。
- 脳科学:扁桃体や前頭前野などが微細な変化を無意識に分析し、「なぜかわからないけれど危ない」と感じさせます。
ただし、直感はあくまで補助的。感じた違和感を五感や情報で確かめることが重要です。
最後に
30cmもの大きな巣を、視覚ではなく聴覚が先に知らせてくれた今回の出来事。
「いつもの高さ」だけを見ていた自分に、五感すべてを働かせる大切さを教えてくれました。
あなたは最近、耳や鼻、皮膚が“いつもと違う”を知らせてくれた経験はありますか?
五感と直感が、日々の安全を守る大切なセンサーかもしれません。
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