119.春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えず

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最近、眠たくて眠たくて起きれない・・・。この季節のそんな状態をことわざとして使われるのが春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えずですが、今回改めて語源などを調べてみました。

「春眠暁を覚えず」の語源とは?

「春眠暁を覚えず(しゅんみん あかつきを おぼえず)」は、中国・唐代(とうだい)の詩人**孟浩然(もうこうねん)**の詩『春暁(しゅんぎょう)』の冒頭の一節です。

原文は

春眠不覚暁 處處聞啼鳥 夜來風雨聲 花落知多少 (読めません)

書き下し文は

春眠、暁を覚えず。処処(しょしょ)に啼鳥(ていちょう)を聞く。夜来、風雨の声。花落つること知る多少。(少しわかるようになってきました)

意味としては

春の眠りは心地よく、夜明けに気づかないほど。

目覚めれば、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる。

昨夜は風と雨の音がしていたけれど、

一体どれほどの花が散ってしまったのだろう。

この詩は、春ののどかさや、自然のうつろいを詠んだものだそうですが、特に最初の「春眠暁を覚えず」という一句が有名になったとのこと。そこで、なんで、春の眠りが心地よくて夜明けが分からなくなるのか調べてみました。

なぜ春は眠くなるのか? 眠気の理由を調べてみました

春に眠くなるのは、単なる気のせいではありません。実際、いくつかの生理的・環境的要因が重なって「春の眠気」が引き起こされるのです。

1. 自律神経の乱れ

冬から春への季節の変化により、寒暖差が大きくなります。これにより体温調整や代謝を司る自律神経が乱れやすくなり、倦怠感や眠気を感じやすくなります。

2. 日照時間の変化

春になると日照時間が伸び、体内時計(サーカディアンリズム)に変化が生じます。これにより、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌タイミングがずれてしまい、昼間にも眠気を感じることがあります。

3. 新生活や環境の変化によるストレス

進学、就職、異動など、春は生活環境が大きく変わる時期。精神的なストレスや疲労が眠気となって表れることもあります。

春の眠気は自然なもの。無理せずに付き合おう

「春眠暁を覚えず」という言葉が示すように、寒くて目が覚めるような冬から季節が変わり、春の眠気は古来から人々が感じていたものではないでしょうか。自然のリズムに沿った動物的な反応ともいえます。無理に抗(あらが)うよりも、生活リズムを整え、早めに寝て質の良い睡眠を意識することが大切なのかなと思います。

今日も佳き日に

コーチミツル

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