631.Gなら退治、スズムシなら逃がす?(一匹の虫から考えたこと)

先日、わが家に突然、黒い虫が飛び込んできました。

それを見た家族が、

「ギャー!」

と悲鳴をあげました。

手にはスリッパ(笑)。

どうやら、あの「G」だと思ったようです。

ところが、自分は見た瞬間、

「これ、スズムシじゃない?」

と思いました。

黒い体に長い触角。

確かに、パッと見ればGに見えなくもありません。

そこで、はるさん(ChatGPT)に写真を見せて聞いてみました。

最初の回答は、

「ゴキブリの可能性が高いです」

えっ、やっぱりG?

でも、自分にはどうもスズムシに見えます。

そこで、

「いや、スズムシではないですか?」

と改めて聞いてみました。

すると特徴をもう一度確認して、

「スズムシのメスですね」

とのこと。

「スズムシだって!」

家族に伝えると、さっきまで構えていたスリッパが下がりました(笑)。

そして、そのまま外へ逃がしてやることにしました。

わが家にスズムシが入ってきたのは、おそらく初めてです。

「G」が「スズムシ」になった瞬間

あとから考えると、とても面白い出来事でした。

虫は何も変わっていません。

「Gだ」と思っていた時も、

「スズムシだ」と分かった時も、

そこにいたのは、まったく同じ一匹です。

ところが、

Gなら退治する。

スズムシなら逃がしてあげる。

名前が分かっただけで、人間の対応は180度変わりました。

なぜなのでしょう。

Gが嫌われるのには理由もある

もちろん、単なる好き嫌いだけではありません。

ゴキブリは人の生活圏に入り込み、体表などを介して細菌を運び、食品を汚染する可能性があります。

また、糞や体の一部などがアレルゲンとなり、喘息などに関係することも知られています。

つまり、ゴキブリが「衛生害虫」とされることには、それなりの科学的な理由があります。

一方、スズムシなどのコオロギの仲間は、家の中に迷い込むことはあっても、ゴキブリと同じような代表的な衛生害虫として扱われる虫ではありません。

ですから、

「スズムシなら逃がしてあげよう」

という判断にも理由があります。

わが家に時々現れる、大きな黒いG

実は、わが家にも時々、大きくて黒光りするGが現れます。

特に、湿度が高く、生ぬるいような気温の時です。

あれだけ大きなものが突然現れると、さすがに驚きます。

自分は以前から、

「エアコンのドレンホースから入ってきているのでは?」

と疑っています。

ドレンホースは、エアコンの室内機で発生した水を屋外へ流すためのものです。

先端は外につながっていますから、設置状況によっては虫の侵入経路になる可能性があります。

もちろん、ドレンホースとは限りません。

エアコンの配管を通す壁の穴の隙間や、窓、玄関、換気口など、外から入ってくる経路はいくつも考えられます。

ですから、大きなGを一匹見つけたからといって、必ずしも家の中で大量に繁殖しているとは限りません。

外から迷い込んできた一匹かもしれないのです。

だったらGも逃がせばいい?

そう考えていると、また疑問が出てきました。

外から迷い込んできただけのGなら、殺さずに逃がしてはいけないのでしょうか。

家の中で繁殖しているのであれば、衛生面を考えて、きちんと対策する必要があります。

でも、たまたま外からやってきた一匹なら、安全に捕まえて外へ出すという選択もあります。

理屈では分かります。

ただ……

あの大きく黒光りするGを目の前にして、

「君も迷い込んできたんだね。外へ帰ろうか」

と冷静にできるかどうか。

そこは、かなり自信がありません(笑)。

しかも雄だったら、カゴに入れていたかも

さらに考えていて、自分でもおかしくなりました。

今回のスズムシはメスでした。

スズムシは、雄が翅をこすり合わせて、あの美しい音を奏でます。

ということは……

もし今回のスズムシが雄だったら、自分は外へ逃がさず、捕まえてカゴに入れていたかもしれません(笑)。

整理すると、

Gなら退治したい。

スズムシのメスなら逃がしてあげたい。

スズムシの雄なら捕まえて飼いたい。

同じように突然家の中へ入ってきた昆虫なのに、三通りの対応です。

虫からすれば、

「ずいぶん勝手だなあ」

でしょうね(笑)。

結局、人間の都合なんですね

考えてみれば、結局は人間の都合です。

衛生的に困る虫は嫌われる。

きれいな鳴き声を聞かせてくれる虫は好かれる。

さらに同じスズムシでも、鳴いてくれる雄なら飼いたくなる。

自分たちは、生き物そのものだけを見ているようで、

「自分にとって、その存在がどういう意味を持つのか」

によって、ずいぶん見方を変えているようです。

そして、これは虫だけの話でもないのかもしれません。

人に対しても、出来事に対しても、その時の状況や自分の立場によって、見方や判断が変わることがあります。

昨日はこう思っていたのに、今日は違う。

話を聞いたら、考えが変わった。

知ったことで、それまで嫌だったものが少し違って見えた。

そんなことはいくらでもあります。

揺らぐ自分を、笑って受け入れる

そう考えると、

「自分は矛盾している」

「考えがぶれている」

と、いちいち自分を責めなくてもいいのかもしれません。

人間なのだから、揺らぎます。

知れば考えが変わる。

立場が変われば見え方も変わる。

都合だってあります。

もちろん、何でも受け入れればいいわけではありません。

危険なものには適切に対処する。

必要なら距離を置く。

それでも、自分の中にある矛盾や揺らぎまで否定する必要はない。

「人間って勝手だなあ(笑)」

そうやって、自分たちの揺らぎさえ笑いに変えることができたら、

それも一つの幸せなのかもしれません。

AIの答えも、自分の感覚も

そして今回、もう一つ面白かったのは、AIとのやり取りでした。

最初にはるさんは「G」と判断しました。

でも自分は、

「いや、スズムシじゃない?」

と思った。

そこで、もう一度聞いてみたことで答えが変わりました。

AIが便利になっても、

「本当にそうかな?」

という自分の感覚まで手放さなくていい。

AIの答えも揺らぐ。

人間の判断も揺らぐ。

そして、問い直すことで見えてくるものもある。

危うく、はるさんの最初の一言でスリッパが振り下ろされるところでした(笑)。

何はともあれ、スズムシさん。

無事でよかったです。

もし次に雄が飛んできたら……

今度はスリッパではなく、自分がカゴを持って追いかけると思います(笑)。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

#スズムシ #人間の都合 #見方を変える #WellBeing


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