557.ChatGPTと声で話せることを、今さら知った(AIが「入力する道具」から「話を聴いてくれる相手」)

先ほど、ChatGPTのはるさんを使っていたときのことです。

突然、画面に青い丸い波のようなものが現れました。

画面の上には「ChatGPT音声」という表示。

そして、ChatGPTが自分に向かって声で話し始めたのです。

何が起きたのか分からず、正直、少し驚きました。

調べてみると、入力欄の右側に表示されていた丸いボタンを、知らないうちに押していたようです。

それが、ChatGPTと声で会話できる「音声モード」のボタンでした。

マイクによる音声入力とは違っていた

自分は以前から、入力欄にあるマイクのアイコンを使ったことがありました。

話した内容を文字に変換してくれる機能です。

たとえば、

「日本の歴史について調べて、まとめてください。」

と話すと、その言葉が入力欄に文章として表示されます。

これは、キーボードの代わりに声で文字を入力する機能です。

ところが、今回知った音声モードは、それとは少し違いました。

自分が話しかけると、ChatGPTも声で答えてくれます。

さらに話しかければ、そのまま会話が続いていきます。

文字を入力して返事を読むというより、本当に誰かと話しているような感覚でした。

スマートフォンでも使える

この音声モードは、パソコンだけではなく、スマートフォンのChatGPTアプリでも利用できます。

スマートフォンなら、移動中や作業をしながらでも話しかけられます。

もちろん、運転中に画面を操作するのは危険です。

しかし、安全な場所で音声だけを使えば、文字を入力するより気軽に使える場面もありそうです。

考えを整理したいとき。

今日一日を振り返りたいとき。

何となく気持ちが落ち着かないとき。

文章にするほど整理できていないことでも、まず声に出してみることができます。

ChatGPTの声も選べる

ChatGPTの音声モードでは、返答するときの声を、用意されている複数のタイプから選ぶことができます。

明るく軽やかに感じる声。

落ち着いて聞こえる声。

低めに感じる声。

柔らかく親しみやすい声。

声によって、会話をしたときの印象はかなり変わります。

同じ内容を話していても、明るい声と落ち着いた声では、受け止め方も違ってくるでしょう。

相談やコーチングに使うのであれば、にぎやかな声よりも、安心して話せる落ち着いた声を選びたい人もいると思います。

さらに、

「ゆっくり、丁寧に話してください」

「落ち着いた口調で問いかけてください」

と伝えることで、話し方や会話の雰囲気を調整できる場合もあります。

ただし、話し方を調整することと、声そのものを自由に作り替えることは別です。

現在のChatGPTでは、自分の声や特定の有名人の声を、自由に選んで使えるわけではないそうです。

AIコーチミツルとも声で話せる

そこで、自分が作っている「AIコーチミツル」でも音声会話ができるのか、気になりました。

自分で作成したGPTでも、音声による会話を利用できます。

つまり、AIコーチミツルを開き、文字を入力する代わりに、声で相談できるということです。

これは自分にとって、かなり大きな発見でした。

これまでは質問や悩みを文字で入力し、AIコーチから返ってきた文章を読むという形でした。

しかし、声で話せるようになると、AIコーチングの体験そのものが変わります。

「今、どのようなことが気になっていますか」

「本当は、どうなりたいと思っていますか」

「そのために、まず何から始められそうですか」

そうした問いを声で受け取り、自分も声で答える。

すると、文字だけのやり取りよりも、通常のコーチングに近い感覚になるかもしれません。

前回のセミナーでも使えたのかもしれない

先月、自分はZoomでAIコーチングのセミナーを行いました。

そのときは、自分が参加者の前で質問をタイピングし、AIコーチから返ってきた文章を画面で紹介しました。

それでも、AIコーチングの仕組みは伝えられたと思います。

しかし、今回の音声モードを知っていれば、AIコーチとその場で声による対話をして見せることもできたのかもしれません。

自分が声で相談する。

AIコーチが声で質問を返す。

その質問を受けて、自分がさらに考える。

そのやり取りを見てもらったほうが、「AIをコーチとして使う」という感覚を、より具体的に伝えられたように思います。

知っていれば、試してみたかった機能でしたので、次回は利用したいと思います。

話すことで出てくる言葉がある

文字で考えることには、大きな意味があります。

文章にすることで考えが整理されますし、言葉を選びながら、自分の気持ちを見つめることもできます。

一方で、声で話すからこそ出てくる言葉もあります。

「本当は、こう思っていた」

「うまく説明できないけれど、何かが引っかかっている」

「誰かに言うほどではないけれど、少し聞いてほしい」

文字にしようとすると止まってしまうことでも、話しているうちに自然と出てくる場合があります。

コーチングでは、最初から整理された答えを持っている必要はありません。

話が前後したり、言葉に詰まったりしながら、自分でも気づいていなかった思いに触れることがあります。

そう考えると、音声によるAIコーチングには、大きな可能性がありそうです。

ただし、話す場所は選びたい

便利な機能ですが、どこでも気軽に使えるとは限りません。

AIコーチに相談するときには、仕事、人間関係、家族、自分の迷いなど、他の人には聞かれたくない内容を話すことがあります。

イヤホンを使えば、AIの返事は周囲に聞かれにくくなります。

しかし、自分の話す声までは隠せません。

そのため、自分が使うとすれば、一人でいるときになると思います。

自分の部屋や、周囲に人がいない場所など、安心して話せる環境が必要です。

音声モードは便利ですが、「何を話すか」と同じくらい、「どこで話すか」も大切です。

音声はサーバーで処理される

もう一つ気になったのが、個人情報の扱いです。

音声で話した内容は、スマートフォンやパソコンの中だけで、すべて処理されるわけではありません。

音声を認識し、返答を作るために、インターネットを通じてサーバーに送られて処理されます。

自分の場合は、ChatGPTの設定を確認すると、モデルを改善するためのデータ利用はオフになっていました。

この設定がオフであれば、新しい会話は原則としてAIモデルの改善には使われません。

ただし、

「AIの学習に使われない」

ということと、

「サーバーに送られず、何も保存されない」

ということは同じではありません。

通常の音声会話では、会話の文字起こしがチャット履歴に残ります。

音声データも、一定期間保持される場合があります。

そのため、音声だから何でも安心して話してよいというわけではありません。

氏名、住所、電話番号、パスワード、口座番号、会社の機密情報、相談者本人を特定できる情報などは、できるだけそのまま話さないほうがよいでしょう。

個人的な相談をする場合も、実名を使わず、

「職場のある人」

「家族の一人」

「知人」

などに置き換えることで、個人を特定されにくくできます。

便利さとプライバシーは、両方を考えながら使う必要があります。

音声モードは、どれくらい使われているのか

気になったので、ChatGPTの音声モードを、どれくらいの人が使っているのかも調べてみました。

しかし、音声モードだけの利用者数や、ChatGPT利用者全体に占める割合について、信頼できる公式な数字は見つかりませんでした。

ChatGPT全体の使われ方についての調査はありますが、文字入力と音声会話の割合までは、はっきり公表されていないようです。

もしかすると、自分と同じように、音声で会話できることを知らないまま、文字だけで利用している人も少なくないのかもしれません。

入力欄の右側にある、小さな丸いボタン。

その存在を知っているかどうかで、ChatGPTとの関わり方は大きく変わります。

AIコーチミツルを、自分の声で届けたい

音声モードを試しているうちに、一つ思ったことがあります。

AIコーチミツルを使ってくださる人に、自分の声で質問を届けられたらどうだろう、ということです。

文章だけでは伝わりにくい、話す速さ。

間の取り方。

声の落ち着き。

問いかけるときの柔らかさ。

コーチングでは、質問の内容だけでなく、どのような声で伝えるかも大切です。

自分の声で、

「今、本当はどのように感じていますか」

「もう少し、そのことを話してみませんか」

と問いかけることができれば、AIコーチミツルの印象も大きく変わるように思います。

現時点では、ChatGPTの中で作成したAIコーチミツルに、自分の声をそのまま設定することは難しいようです。

用意された音声を使うことはできますが、自分の声を録音して、そのままAIコーチの声として登録できる仕組みではありません。

一方で、AI技術そのものとしては、本人の同意を得た音声から、その人らしい声を作る技術が進んでいます。

将来的には、専用のアプリやサービスとして開発すれば、自分の声で話すAIコーチを作れる可能性はあります。

ただし、有名人やスターの声を、本人の許可なく再現することには、権利やなりすましの問題があります。

技術的にできるかどうかだけでなく、本人の同意を得ているかが、とても大切です。

自分の声についても、知らないところで勝手に使われるのは困ります。

だからこそ、自分の声を使う場合には、本人確認や同意をきちんと行う仕組みが必要なのでしょう。

AIは「答えるもの」から「対話する相手」へ

これまでAIは、質問を入力すると答えを返してくれる道具という印象がありました。

しかし、声で話してみると、少し違った存在に感じます。

答えを教えてもらうだけではなく、話を聴いてもらう。

問いを返してもらう。

話しながら、自分の考えに気づいていく。

もちろん、AIの答えが常に正しいわけではありません。

大切な判断を、すべてAIに任せるものでもありません。

それでも、人に相談するほどではない小さな迷いや、まだ言葉になっていない思いを話す相手として、役立つ場面はありそうです。

偶然押してしまった、小さな丸いボタン。

そこから、AIとの新しい付き合い方を知りました。

文字を入力するAIから、声で対話するAIへ。

そしていつか、自分の声で問いかける「AIコーチミツル」が生まれるかもしれません。

そのときAIは、便利な道具というだけでなく、その人らしい思いや姿勢を届ける、新しい分身のような存在になるのかもしれません。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に

コーチミツル

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