311.Coaching Like a Dance(ダンスのようにコーチングをする)

「ダンス」と聞いて、まず思い出すのは――
自分が20代のころ、昭和の時代に流行っていた**ダンパ(ダンスパーティ)**です。
当時は、労働会館やディスコ(今で言うクラブ?)を貸し切って、
CDやカセットテープに合わせて踊る
のが主流でした。

ジルバやワルツ、時にはディスコミュージック。
照明の明滅、甘い香水の匂い、そして緊張と高揚が入り混じった空気。
踊りが得意なわけではありませんでしたが、
音楽に身を委ねてステップを踏む時間は、どこか自由で楽しかった。

途中でクイズ大会があったり、景品をめぐって笑いが起きたり、
その場でカップルが誕生することもありました。
最初は足がもつれても、相手のリズムや呼吸を感じるうちに、
少しずつ自然な流れが生まれてくる――
あの「通じ合う」感覚は、今でも忘れられません。


コーチングは、ダンスに似ている

振り返ると、コーチングもどこかダンスに似ています
相手の言葉や表情の動きを感じ取りながら、呼吸を合わせて進んでいく。
主導しようとすればぎこちなくなり、
委ねた瞬間に流れが生まれる。

問いを投げかけ、相手の反応に合わせて動きを変える。
沈黙もリズムの一部として受け止める。
まさに、心と心が音楽に合わせて踊るような瞬間です。


ジャズのアドリブもまた「ダンス」

自分は今、ジャズでトランペットを吹いています。
アドリブ演奏もまた、即興で音を交わす“ダンス”のようなものです。
譜面どおりに吹くのではなく、その場の空気を感じ、
仲間の音を聴きながらメロディを紡いでいく。

考えすぎると音が固くなり、流れを止めてしまう。
でも心を解放して“今ここ”に集中すると、
不思議と音楽が自分を通して自然に流れ出す。

コーチングも同じです。
クライアントの言葉に耳を傾けながら、
次の質問を「考える」のではなく「感じる」。
そのとき、セッション全体が即興演奏のように調和していきます。


コーチとクライアントのペアダンス

良いコーチングは、まるで息の合ったペアダンスのよう。
コーチが完全にリードしているわけでもなく、
クライアントがすべてを決めているわけでもない。

お互いの呼吸が合ってくると、
言葉を超えた「流れ」が生まれ、
長い沈黙すらリズムの一部として響き合う。

その瞬間、問いと気づきがひとつになり、
セッションはまるで一曲のように完成していきます。


自分を解放することから始まる

ダンスでも、アドリブでも、
一番大切なのは「うまくやろう」としないこと。
頭で考えるのではなく、感じること。

コーチングも同じ。
完璧を求めるよりも、その場の流れを信じ、
相手とともにステップを踏む。
その瞬間、真の共創・協働が始まります。


人生というステージで

あの昭和のダンパのように、
最初はぎこちなくても、音楽に身を任せるうちに笑顔が生まれる。

コーチングも、人生も、同じように、
「こうあるべき」と力むより、
そのとき流れている音楽に身を委ねる方が自然なのかもしれません。

Coaching Like a Dance ―
それは、心と心が響き合う、生き方そのものです。


あなたは最近、誰かと“心のリズム”がぴったり合った瞬間がありましたか?
そのとき、どんな音楽が流れていましたか?

今日も佳き日に

コーチミツル

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