チャレンジにはリスクがつきもの?
「何か新しいことに挑戦したい。でも失敗したらどうしよう……」
そんなふうに感じたことはありませんか?
多くの人が、「チャレンジ=リスクが高いもの」「やるなら覚悟が必要」と考えがちです。
確かに、新しいことに挑むには不確実さがつきまといますし、失敗することもあります。
でも実は、リスクをゼロにすることはできなくても、“小さなチャレンジの積み重ね”でリスクを大きく下げることはできるのです。
大きな一歩より、「小さなステップ」
リスクが怖く感じるのは、「一発勝負で挑まなきゃ」と思ってしまうからです。
でも本当は、一歩をもっと小さくすることも、戦略のひとつ。
泳げない人がいきなり海に飛び込むのは危ないけれど、浅瀬で足元から慣れていけば、やがて自由に泳げるようになりますよね。
人生のチャレンジも、それと同じです。
ソリューションフォーカスの「スモールステップ」
この考え方にとても近いのが、**ソリューションフォーカス(解決志向アプローチ)**です。
これは心理療法やコーチングの分野で活用されているアプローチで、特徴は次の3つ:
- 問題よりも「うまくいき始めていること」に注目する
- 解決に向けて、いま自分ができる小さな一歩に集中する
- 成功は「劇的な変化」ではなく、「小さな前進の積み重ね」であると捉える
つまり、大きな目標があっても、そこに向かって“できることから”動き出すのが大事なんです。
宇宙開発も、スモールステップから
この考え方を体現している企業がひとつあります。
それが、**SpaceX(スペースX)**です。
今でこそ「火星移住」や「宇宙旅行」といった壮大なビジョンを掲げていますが、創業当時のSpaceXは、小さなロケットFalcon 1からコツコツと開発を始めました。
◆ 最初の3回は失敗。でも…
このFalcon 1、最初の3回連続で打ち上げに失敗しています。普通ならここで諦めるか、方向転換してもおかしくないですよね。
でも、彼らは違いました。
毎回の失敗から**「何がうまくいったか/いかなかったか」を分析し、少しずつ改善を重ねた**のです。
◆ そして4回目の成功が、未来を開いた
ついに迎えた4回目の打ち上げで成功。
この小さな成功が、その後のNASAとの契約、大型ロケットFalcon 9、そして再利用型ロケットや宇宙船の開発へとつながっていきます。
SpaceXの成長は、小さなチャレンジ→失敗→学び→改善→再挑戦の繰り返し。まさにソリューションフォーカス的な「スモールステップの積み重ね」だったのです。
あなたのチャレンジにも応用できる
宇宙開発のような壮大な話じゃなくても、これは私たちの日常にも応用できます。
「新しい仕事に挑戦したい」
「誰かに思いを伝えたい」
「ずっとやってみたかったことがある」
どんなことでも、いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは“できることから”やってみる。それが、リスクを小さく、安全に進むコツです。
最後に:私も今、チャレンジの途中です
ここまで偉そうに書いてきましたが、実は私自身も、今まさにある目標に向かって、スモールステップを重ねている最中です。
まだその全貌を語れるほどではありませんが、
いつか皆さんに「こんなふうに実現できました」とお話しできる日を楽しみにしています。
それまでは、一緒に少しずつ、一歩ずつ、進んでいきましょう。
あなたの「次の小さな一歩」は、どんなことですか?