最近、まるで映画のワンシーンのような出来事が立て続けに起こりました。
ちょっと不思議で、でも心がふっと温かくなるような——
「言葉にしたとたんに現実が動いた」と感じる体験です。

■ その1:話題に出したその日に現れた人
会社のOBの方が、時々事務所に顔を出してくれていたのですが、最近はあまり姿を見かけなくなっていました。
ある日、同僚と「そういえば最近来られないよね」と何気なく会話をした、そのわずか2時間後のこと。
「こんにちは~」と、まさにそのご本人がドアを開けて現れたのです。
偶然と言えば偶然。でもあまりにタイミングが良すぎて、言葉が現実を引き寄せたような、そんな感覚でした。
■ その2:相談したいと思っていた人のご家族が、まさかの隣に
町内のゴミ集積場の件で、ある方と話さなければと考えていたのですが、タイミングが合わず後回しにしていました。
そんな中、家族の用事で県外に出かけた日、たまたま立ち寄ったショッピングセンター内のパスタ屋さんでお昼を取ることに。
席に座って3分もしないうちに、隣のテーブルに座ったのは——なんと、その相談したい方のご家族!
普段なら出先で会うような方ではなく、しかも県外。確率で言えば、かなり低い偶然です。
さすがに食事中に相談するわけにもいきませんでしたが、食後に立ち話で要件を無事伝えることができました。
シンクロニシティって?
心理学者 カール・グスタフ・ユング は、「シンクロニシティ(共時性)」という概念を提唱しました。
これは、因果関係では説明できないけれど、意味のある偶然の一致のことを指します。
たとえば、
- ある人のことを考えていたら電話がかかってきた
- 話題にした人にその直後に出会った
といった経験はないでしょうか?
ユングは、このような出来事は単なる偶然ではなく、私たちの内面(無意識)と外の世界が深くつながっている証かもしれないと考えました。
言葉にした瞬間、それに呼応するように世界が動き出す——まるでそんな感覚です。
思うこと vs 言葉にすること
今回の2つの出来事の共通点は、「思っていたことを言葉にしていた」という点です。
ただ思っていただけではなく、
「最近来ないね」
「相談しないといけないな」
と、言葉にしたその“後”に、出来事が動き出したような印象がありました。
実際、科学的にも「言葉にすること」は脳や行動に大きな影響を与えると言われています。
思考は内なるエネルギーですが、言葉は外に向けたエネルギー。
誰かに伝わることで、現実との接点が生まれ、行動や出会いに結びつくのかもしれません。
言葉にすることは、世界に種をまくこと
「思っているだけ」では、まだその芽は土の中。
けれど、「言葉にする」ことで、それは土の表に顔を出し、世界とのつながりを持ち始めます。
それが偶然を呼び、必要な人やタイミングを引き寄せることがあるのだと、私は今回の出来事から感じました。
どうせするんだったら・・・
もし、何かを思っているのなら。
それが誰かのことでも、ふと浮かんだアイデアでも。
どうせなら、言葉にしてみてください。
声に出すことで、何かが動き出すかもしれません。
私たちが思っている以上に、世界は耳を澄ませてくれているのかもしれませんよ。
今日も佳き日に
コーチミツル