30.日本の文化は○○の文化

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“業歴100年「老舗倒産」、過去最多を大幅更新  「リーマン超え」の145件”と今日のネットニュースにこんな見出しがありました。

“業歴100年「老舗倒産」、過去最多を大幅更新  「リーマン超え」の145件”と今日のネットニュースにこんな見出しがありました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/507ae4f882338a0565b59f6bfba63a7e24679eee

老舗(しにせ)って、日本的な言い回しですが、長年同じ名前で生業(なりわい)を続けておられた歴史ある企業ってことですよね。じゃあ、世界に対して日本の老舗企業の数はどれくらいなのでしょうか?調べたところ、創業100年以上の企業の数は、日本が世界で最も多く、2024年9月時点で4万5,284社にのぼっています。これは、世界の100年企業の約6割を占めています。これってすごいことですよね。

もう少し詳しくみると、
 ・2024年9月時点で、日本は4万5,284社、米国は2万1,822社、ドイツは5,290社と、日本が最も多い。
さらに、
 ・創業200年以上の企業では、日本は1,388社、米国は265社、ドイツは223社と、日本が最も多い。

そして、それだけ長らく続く企業が多い理由としては、
 ・他国による侵略や植民地化がなかった。
 ・先祖代々、長男が家業を引き継ぐ家督相続が伝統的に根付いてきた。
などとあり、今はかなり薄れているかもしれませんが、確かに昭和世代の自分としては、理由の2番目の長男が「家業」と言いますか「家」を継ぐというのはありました。(自分もその一人です・・・)

では、今日のテーマである”日本の文化は○○文化”の個人的な答えは、

では、今日のテーマである”日本の文化は○○文化”の個人的な答えは、○○=繋(つな)ぐだと思っています。日本の伝統的な家屋や建物は土と木と紙を使ってできていて、火災に合えばすぐに燃え尽きてしまいます。一方で、古くは古事記の時代に木と紙で建てられた神社仏閣が、何十年に1回の修理を通じて今もそのままの形(少しは変わっているかもしれませんが)で現存しているという事実もあります。その修理も、過去からある材料のうち使えるものは使い、付け加えるものは最小限に留めるという考え方で、過去から現在の材料を接ぎ木して繋いでいます。

建物に対してもそのような「繋ぐ」文化、そして、会社についても先祖代々からの家督相続の伝統的な「繋ぐ」文化があったからこそ、日本の会社も100年以上も続いていたんではないでしょうか?最近インバウンドでかなりの外国の方が来られ、アニメやゲームなどの日本文化も楽しまれているとは思いますが、本当に人気なのは、日本らしさ、伝統的な茶道や華道、歌舞伎、落語、日本舞踊、行事、食、和楽器、日本庭園、神社、伝統工芸品など、脈々と繋げてきたものに対してのリスペクトと言いますか、引き算の美学でシンプルな造りや所作も含めて美しさを感じるのかなと思っています。

そんな中、今日のネットニュースで読んだ「老舗倒産」の理由としては、ほとんどが「販売不振」ということで残念だったのですが、もっと残念なのが「後継者難」でした。せっかく100年以上も愛され続けてきた企業が後継者がいないため無くなってしまうなんてもったいないと思いませんか?また、今住んでいる地元にも長年続いていた大きな家に住む人がいなくなったり、家をたたまれたりすることも多くなってきて、寂しさを感じます。

これらの実態を考えると、最近は、日本の文化は「繋ぐ」文化とは言えない部分も多くなってきていると思います。ですが、やはり、日本らしさといいますか、大切にしていることものは、「繋ぐ」文化であると感じ、誰かが出てくるまで待つというのではなく、積極的に「繋ぐ」努力もしないといけないのかもしれません。

200年以上続いている自分の家もいつか誰も住まなくなってしまうかもしれません。自分のエゴ、栄枯盛衰と言われればそれまでかもしれませんが、ご縁があって辿り着き、大切に繋いでくださったものや気持ちを繋ぐ努力を自分自身がもっとしたほうが良いのかなと思った次第です。最後は独り言になってしまいました…。(苦笑)

今日も佳き日に
コーチミツル

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