
時々、軒下や玄関先に、きれいな鉢植えの花を並べておられるお宅を見かけます。
以前の自分は、
「どうして外に向けて花を飾るんだろう?」
と思っていました。
家の中から楽しむのではなく、道行く人に見える場所に花を置く。その意味が、あまりよくわからなかったのです。
ところが今年、自分で植物を軒下に出してみて、その見方が変わりました。
軒下に出したら、元気になった
これまで家の中に置いていた観葉植物を、実験的にこの春、玄関の軒下へ出してみました。
すると、不思議なことに植物がみるみる元気になりました。
葉が落ちて寂しくなっていたものから新しい葉が出て、もう土だけになったと思っていた鉢からも、小さな芽が出てきました。
「あ、生きていたんだ」
そこに生命の息吹を感じました。
先日、親戚のおばちゃんが来たときに、その観葉植物を見て
「これ、みっちゃんが育ててるかね。花もたくさん咲いとるし、葉もたくさん茂っとるし、元気に育っとるね」
と言ってくれました。
ちょっとだけ自慢です(笑)。
自分で軒下に置くようになって、もう一つ気づきました。
よそのお宅の花も、道行く人に見せるためだけに置いてあるわけではないのでしょう。
日差しや雨などを考えると、そこが植物にとって育ちやすい場所なのかもしれない。
そして、出かけるときや帰ってきたとき、花や緑がきれいに迎えてくれる。
そのうえで、道行く人の気持ちまで少し明るくしている。
一つの花が、育てる人、暮らす人、そして通りすがりの人にも届いている。
そんなふうに思うようになりました。
水をやる時間も好きになった
自分は花だけでなく、水やりをしたあとの植物の姿も好きです。
緑の葉に小さな水玉がついて、光を受けてきらっとする。
その瑞々しい姿を見ると、自分まで元気になります。
水やりのついでに玄関先にも水を撒きます。
濡れた地面を見ると、空気まで少し変わって、場が清められ、整ったような感覚があります。
植物が瑞々しくなり、玄関も整い、自分の気持ちも整う。
朝のほんの短い時間ですが、気持ちのいい時間になっています。
実際、緑の植物を見ることが、リラックスやポジティブな気分につながることは、研究でも報告されています。
「咲く」と「笑う」
以前、Well-Logで笑顔について書きました。
「咲」という漢字は、もともと「わらう」という意味を表す字だったとされています。
人の顔がほころぶ。
花がほころぶ。
以前は「笑顔は花のようだ」と考えていました。
でも今年は、逆のことにも気づきました。
花が咲いている姿が、人を笑顔にすることもある。
そんなわが家の観葉植物たちも、そろそろ家の中へ入れる時期になりました。
今年、外の光や風を受けて、本当に元気になりました。
自分が育てていたつもりでしたが、振り返れば、自分の方が元気をもらっていたのかもしれません。
そして今日も、あるお宅の軒下に飾られた、きれいな花々を見ました。
以前とは少し違う目で、その花を見ることができました。
その花は、そこで暮らす人を迎えながら、知らないうちに道行く人にも何かを届けている。
自分も、その一人でした。
今日も軒下に咲いていた花々に、
元気をいただきました。
ありがとうございます。
今日も佳き日に
コーチミツル
【参考】
・Lee, M. S. et al. (2015), Journal of Physiological Anthropology, 34, 21.
・Journal of Environmental Psychology (2020), Viewing a flower image provides automatic recovery effects after psychological stress.
・漢字ペディア「咲」
・Well-Log「笑顔は、心に咲く花のように」
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