Finaleは起動し、ファイルも開きました。ところが、そこにあったのは見慣れた楽譜ではなく、記号が重なったような画面でした。

認証の次は、フォントの問題
古い楽譜を開くと、音符や休符が別の記号になり、まともに読めませんでした。『ソフトは動いても、昔の楽譜は使えないのかもしれない』。そう感じました。

テスト用の別名ファイルを作り、元の楽譜は上書きしないようにしました。トラブル対応では、試す場所と守るべき原本を分けることが大切だからです。
エラーに現れたKousaku
Finaleのフォント照合を行うと、error selecting font “Kousaku”, using “Wingdings”という表示が出ました。楽譜が参照しているKousakuを選べず、代わりにWingdingsを使っている、という手がかりでした。
Font Annotation、MacSymbolFonts、Kousaku、Kousaku Percussion。初めて見る名前が次々に出てきました。途中では、Font Annotationファイルを移したり、設定ファイルを確認したりもしました。しかし、すぐには変わりませんでした。
推測ではなく、画面の事実へ戻る
うまくいかないたびに、原因を決めつけず、今の画面に何が表示されているかを確認しました。AIのはるさんの提案も常に正解とは限りません。試した結果が違えば、その事実を伝え、次の仮説へ進みました。
MakeMusicの公式資料では、Font Annotationファイルは記号の正確な大きさをFinaleに伝えるものと説明されています。また、欠損や破損によってタイやアーティキュレーションがずれる場合の対処も案内されています。ただし、今回のKousakuそのものは旧日本語版環境に由来するため、公式一般情報だけで個別の解決を保証できるものではありません。
次の本命は、フォント本体
旧PCのWindowsフォントからKousakuとKousaku Percussionを探し、自分の新PCへ移しました。ここでも、自分が正規に使っていた環境間の移行として確認して扱いました。
新PCでは『すべてのユーザーに対してインストール』を選び、Finaleを完全に終了し、いよいよ再起動。
文字化けしていた同じテストファイルを再び開き、その瞬間を待ちました。
公式情報
公式に確認できる事実:
- MakeMusicは、登録済みFinale製品のダウンロードと、互換性のあるOS上での認証を『当面/予見可能な将来』継続すると案内しています。ただし、将来のOS変更で利用できなくなる可能性も明記しています。
- MI7は、Finale日本語版のライセンス認証などの業務を2025年8月25日で終了し、新規インストール後の日本語版認証はできないと案内しています。
- MI7はFinale英語版と日本語版を別製品と説明しています。
本シリーズでの認証成功やKousaku移行は筆者の個別体験です。正規ライセンスの保有、製品登録状態、版、OS、フォントの使用許諾などにより結果は異なります。本稿は法律相談ではなく、認証回避、クラック、インストーラー・シリアル番号・フォントファイルの配布を勧めるものではありません。
参照した公式ページ(2026年8月25日確認)
- MakeMusic『Finale Sunset FAQ』(2026年7月2日更新)
- MakeMusic『Moving Finale products to a new computer』(2025年6月16日更新)
- MakeMusic『Registering, Authorizing, and Deauthorizing Finale Notation Products』
- MI7『FinaleおよびPrintMusic日本語版サポート終了に関するご案内』
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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