Finaleは単なる楽譜作成ソフトではありません。師匠から贈られた楽譜と、自分の演奏をつなぐ大切な場所でした。

なぜFinaleを諦めていたのか
自分が旧PCでFinaleを使っていた頃、起動すると毎回のようにライセンス認証を求められていました。
当時は、それがFinaleの仕組みなのだと思っていました。
今回あらためて調べてみると、Finaleには本来、一度PCを認証すればその認証状態を保持する仕組みがあります。
ただしMakeMusicの公式サポートには、Windows版Finaleで認証が保持されず、起動のたびに再認証を求められる事例が実際に案内されていました。
Windowsのネットワーク設定などによって、FinaleがPCを識別する情報が変わると、前回の認証を確認できず、再び認証を求めることがあるそうです。
自分のPCがまったく同じ原因だったかまでは分かりません。
ただ、自分の環境では、実際に何度もオンラインでのライセンス認証を求められていました。
そして、その後、Finale日本語版のライセンス認証サービスそのものが終了しました。
MI7の公式案内では、2025年8月25日をもってFinale日本語版のライセンス認証・認証解除などの業務が終了し、新しいPCへのインストール後の認証や、PC識別番号が変わった場合の再認証もできなくなったとされています。
自分にとっては、
「認証が必要なのに、その認証がもうできない」
という状態でした。
だから、新しいPCではもうFinaleを使えない。
そう思って、ほとんど諦めていました。
PDFでは残る。でも、育てられない
それ以降、師匠からいただく楽譜はPDFに出力してもらい、それを使っていました。
Finaleは、購入当時、たしか7万円ほどした記憶があります。
決して気軽に買えるソフトではありませんでした。
それでも諦めきれなかったのは、価格だけが理由ではありません。
この中には、長年使ってきた楽譜と、師匠から贈られた大切な楽譜が残っていたからです。
演奏するだけならPDFでも困りません。
けれど、
「このフレーズを今の自分に合わせて変えたい」
「少し音を書き換えたい」
と思ったとき、PDFは完成した紙面のままです。
Finaleのファイルなら、音を書き換えることも、フレーズを変えることもできる。
楽譜を、これからも育てていくことができます。
師匠の「使えるかもしれない」
そんなFinaleのことを、新しいPCへ移行したタイミングで師匠が気にかけてくれました。
そして、
「英語版なら使える方法があるかもしれない」
という考えに至りました。
ただし、
「本当に復旧は難しいから、誰か分かる人と一緒にやった方がいい」
とも言われました。
新PCはまっさらです。
日本語版と英語版の違い。
アカウント。
シリアル番号。
認証。
自分には分からないことばかりでした。
本当に自分にできるのだろうか。
不安はありました。
それでも、やりたいことははっきりしていました。
もう一度、大切な楽譜をFinaleで開きたい。
公式情報と、自分に起きたこと
ここから先は、公式に確認できたことと、自分の環境で実際に起きたことを分けて書きます。
公式に確認できるのは、MI7が2025年8月25日でFinale日本語版のライセンス認証サービスを終了し、新しいPCへのインストール後の認証や、環境変化に伴う再認証ができなくなったことです。
一方、MakeMusicは英語版Finaleについて、登録済み製品のダウンロードと認証を今後も継続すると案内しています。
そして自分のケースでは、正規に保有していたシリアル番号をMakeMusicのアカウントへ登録すると、
Finale v27.4.1 for Windows(English)
が表示されました。
これは、自分の環境で実際に起きたことですので
すべての日本語版ユーザーに同じ結果が出ることを保証するものではありません。
でも、自分にとっては、
「もう使えない」
と思っていたところに、初めて別の道が見えた瞬間でした。
「できない」と「まだ方法が分からない」
自分は長い間、
「新しいPCではFinaleを使えない」
と思っていました。
でも実際には、
「まだ確認していない方法があった」
ということでした。
この時点では、まだ復旧したわけではありません。
英語版をインストールしても、古い楽譜がそのまま開ける保証もありません。
それでも、
「もう無理」から「一つずつ確かめてみよう」へ。
気持ちが変わったことが、最初の大きな一歩でした。
次回は、師匠から言われた
「分かる人と一緒にやった方がいい」
その「分かる人?」を探しながら、英語版Finaleの復旧に挑戦していきます。
公式情報等
本シリーズは、自分が正規に購入・利用してきたFinaleを、新しいPCで継続利用するために行った作業の記録です。
認証回避やクラック、不正利用を目的とするものではありません。
また、インストーラー、シリアル番号、フォントファイルなどを配布するものでもありません。
本シリーズで紹介する認証成功やフォント移行は、自分の環境での個別体験です。製品登録状況、バージョン、OS、ライセンス条件などによって結果は異なる可能性があります。
参照した公式ページ
- MakeMusic「Needing to register/authorize every time you open Finale notation software」
- MakeMusic「Registering, Authorizing, and Deauthorizing Finale Notation Products」
- MI7「FinaleおよびPrintMusic日本語版サポート終了に関するご案内」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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