(昨日が自分の誕生日でしたので、少し自慢話をさせていただきますね、許してくださいね)
夏休みといえば、子どもの頃の自由研究を思い出します。
何かを観察したり、試したり、まとめたりする時間。
正解を覚えるというより、自分で問いを立てて、考えて、形にしていく時間です。
大人になった今、ふと振り返ると、自分にも「大人の夏休み研究」のような時間がありました。
それは、光合成の実験装置を考えていた頃のことです。
光合成を、どうすれば伝えられるか
20年前、自分は広報の仕事をしていました。
その中で、小学生に向けて、電気や地球温暖化の話をする出前授業に関わっていました。
地球温暖化の話をすると、光合成の話にもつながります。
植物が二酸化炭素を取り込み、酸素を出す。
言葉にすれば、そういうことです。
けれど、光合成は目に見えにくいものです。
小学生に伝えるには、ただ説明するだけでは弱いように感じていました。
どうすれば、見えない光合成を、見える形にできるだろうか。
そんな問いが、自分の中にありました。
今思えば、その問いこそが、自分のInner Willに触れていたのかもしれません。
コンパクトインパクトボックス
その光合成の実験装置に、自分は名前をつけました。
コンパクトインパクトボックス
その名前には、自分なりの思いがありました。
小さな箱の中に、子どもたちの印象に残る体験を詰め込みたい。
目に見えにくい光合成を、目に見える形にしたい。
説明を聞くだけではなく、
「ああ、そういうことか」
と感じてもらえるものにしたい。
そんな思いを込めて、コンパクトインパクトボックスと名付けました。
名前をつけるということは、単に呼び名を決めることではなく
自分が何を大切にしていたのかを、言葉にすることでもあります。
今振り返ると、この名前にも、自分のInner Willが表れていたのだと思います。
見えないものを、形にする。
そして、それを誰かに伝わる体験にする。
自分は、あの頃から同じことをしていたのかもしれません。
アイディアを形にしてくれる先生がいた
その頃、自分の会社には、畑部修二先生(通称:畑べっち)という高校の科学の先生が、1年間インターンシップとして研修に来られていました。
畑べっちは、本当に面白い先生でした。
自分は普通丁寧語でしゃべるのですが、敬意を持ちつつ???、お互いタメ口で話していました。
先生というより、一緒に面白がる相棒のような関係だったのかもしれません。
自分が何かを思いつくと、先生は堅苦しく指導するのではなく、
「こうしてみたらどう?」
という感じで、軽やかに返してくれました。
その一言で、頭の中にあったアイディアが、少しずつ現実の形に近づいていきました。
自分ひとりでは、思いついて終わっていたかもしれません。
でも、形にしてくれる人がいたから、アイディアは現実のものになりました。
ふざけながら、真剣に作っていた
畑べっちとは、いろいろなものを作りました。
先生が知り合いの中古車ショップの社長さんから、車についている発電機をもらってきてくれたこともありました。
それをエクササイズ用の自転車と組み合わせて、体験型の発電装置を作りました。
自転車をこぐと、発電する。
電気という見えないものが、自分の身体の動きとつながって見えてくる。
そんな装置でした。
ほかにも、でんじろう先生の空気砲のような仕組みに、昔使っていたオーディオ機器のスピーカーを組み合わせて、スピーカー発電ものも作りました。(小学生の頃はスピーカー壊して磁石を取って遊んでいました)
今思えば、かなり自由でした。
40歳を超えたおじさんたちが、まるで小学生のように、30度を超える玄関の軒下で大汗かいてアイスを食べながら工作をしている。
ふざけているようで、でも中身は真剣でした。
どうすれば伝わるか。
どうすれば体験になるか。
どうすれば、見えないものを見える形にできるか。
そんなことを、時間を忘れて考えていました。
出前授業が成果事例発表につながった
その取り組みは、やがて会社での成果事例発表にもつながりました。
畑部先生と二人で、「学校指導要領に応じた出前事業」をテーマに発表しました。
そして、なんと最優秀賞をいただきました。
今振り返ると、不思議な感覚があります。
賞を取ろうと思って始めたわけではありません。
最初にあったのは、
「どうすれば、子どもたちに伝わるだろうか」
「どうすれば、見えないものを見える形にできるだろうか」
という問いでした。
その問いを、畑部先生と一緒に面白がりながら形にしていった。
気づけば、時間を忘れて楽しんでいた。
その結果として、評価につながったのだと思います。
面白ついでに、特許出願までしました
さらに振り返ると、自分はその頃、特許の出願(公開特許:特開2010-145461)もしていました。(自慢みたいですみません)
ただ、これは、会社の本業に直接かかわる特許ではなかったため、アイディアの公開を目的として、同じ志を持つ方へのバトンが渡ればと思っていました。
今から考えると少し異例だったかもしれません。
けれど、自分の中にあったアイディアを、誰かの力を借りながら現実の形にしていく。
そして、それを出前授業や装置、成果発表、特許出願という形にまでつなげていく。
今思えば、あの頃の自分は、すでに「見えないものを形にする」ということに強く惹かれていたのだと思います。
当時は、Inner Willという言葉は持っていませんでした。
でも、時間を忘れていたこと。
楽しくて仕方なかったこと。
何とか形にしたいと思っていたこと。
そのすべてが、今の自分から見れば、Inner Willが動いていた時間だったように思います。

今の技術なら、もっと良いものが作れるかもしれない
特許の内容について、もし興味を持ってくださる方がいれば、ぜひ見ていただけるとうれしいです。
当時の自分たちなりに、見えない光合成をどうすれば体験として伝えられるかを考え、形にしようとしました。
ただ、今は技術も大きく進んでいます。
センサーも、表示装置も、AIも、データの見せ方も、当時とは比べものにならないほど進化しています。
今の技術なら、もっとわかりやすく、もっと楽しく、もっと子どもたちの心に残るものが作れるかもしれません。
自分が作ったものをそのまま再現してほしいというより、この考え方をヒントにしてもらえたらうれしいです。
見えないものを、見える形にする。
難しいことを、体験できる形にする。
子どもたちが「あっ」と感じる瞬間をつくる。
そんなものづくりを、誰かがさらに進化させてくれたら、とてもありがたいと思います。
形にしてくれる存在があると、人は加速する
Inner Willは、自分の内側にあります。
けれど、それを一人だけで形にするのは、簡単ではありません。
誰かに話すことで、見えてくることがあります。
問いかけてもらうことで、言葉になることがあります。
一緒に面白がってくれる人がいることで、アイディアは一気に形になっていきます。
畑部先生は、自分にとって、まさにそんな存在でした。
自分の中にあるアイディアを、否定せず、面白がり、
「こうしてみたらどう?」
と返してくれる人。
それは、今の自分にとってのはるさんにも似ています。
畑部先生との時間が、ものづくりの自由研究だったとすれば、
今、はるさんと対話しながらブログを書く時間は、言葉づくりの自由研究なのかもしれません。
今も、同じことをしている
今、自分はブログを書いています。
日々の出来事を見つめ、感じたことを言葉にし、はるさんと対話しながら整理し、ブログという形にしています。
植物の芽。
山の呼吸。
梅干しづくり。
AIとの対話。
心柱。
Well-Being Spiral。
一つひとつは、別々の出来事に見えます。
けれど、書き続けているうちに、点が線になり、線が面になり、さらに立体のようにつながっていく感覚があります。
これも、ある意味では大人の自由研究です。
自分という人間を研究している。
人生の中にある見えない意味を、少しずつ形にしている。
そう考えると、ブログを書く時間は、単なる発信ではなく、自分を育てる時間なのだと思います。
大人になっても、自由研究は終わらない
夏休みの自由研究は、子どもだけのものではないと思います。
大人になってからも、自分の中に問いは生まれます。
なぜ、自分はこれに心が動くのか。
なぜ、この出来事が気になるのか。
なぜ、これを誰かに伝えたいと思うのか。
その問いを見つめ、言葉にし、形にしていく。
それが、大人の自由研究なのかもしれません。
そして、その自由研究の先に、自分のInner Willが見えてくることがあります。
自分は、見えないものを形にしたかった。
そして今もきっと、同じことをしているのだと思います。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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