6.米(コメ)文化ってすごい

昨日は注連縄(しめなわ)づくりで、作業中にいろいろ話が出てきてと言っていましたが、今日は話の出てきたコメ文化といいますか、稲の文化ってすごいよねってことをお伝えします。

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考えてみると、お米を含めて稲は食文化以外にも様々なものに使われています。

まずはお米、噛めば噛むほど甘みがでますが主張は控えめで和洋中華どんな料理にも合う素晴らしい日本人の主食です。

次に籾(もみ)皮、籾皮というのは、コメを玄米にするときに出るコメの皮。籾皮は畑に敷いて雑草や病害虫の予防など家畜の糞尿処理に使ってその後はたい肥にすることもできるし、燻炭(くんたん)にして土壌改良などもできます。

次に玄米を白米にする時に出る糠(ぬか)ですが、タケノコを湯がくときに使ったり、ぬか漬けやケーキやクッキー、カレーなどの料理に使うことはもちろん、肥料や消臭剤、入浴剤として使うこともできます。洗顔に使うと肌がつるつるになると聞いたこともあります。うちの家ではソックスの中に入れて木製品の艶出しに使ったりもしていました。

最後に藁(わら)、そのまま使うときは燃料(火を付けるときやカツオのたたきにも)や飼料、畜舎の敷き藁として、そして、茎の柔らかな部分(袴(はかま)というそうです)を取ったすぐり藁は、昨日お話しした注連縄づくりをはじめ日本家屋の屋根葺きや土壁に入れ込んだり畳の中に入れたり、紐になったり、縄になったり、雨具になったり、草履になったり、長靴になったりと少なくとも昭和の日本では稲を余すところなく活用し、完全に生活に溶け込んでいたことがわかりました。

「藁にもすがる」ということわざ、窮地に陥って普段は頼らないようなものに頼るという意味ですが、日本の伝統として、この藁に普段から頼っていたんだなあとつくづく感じた次第です。日常で必要なものをそこにあるものを使って無駄にしないという文化、今で言うSDGs(Sustainable Development Goals)(持続可能な開発目標)を自ら実行し、貢献していたのかもしれませんね。

今日も佳き日に
コーチミツル

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