323.正しい答えを探すより、自分の考えを育てる(自分の考えを持つために必要な10のこと)


数学の“スッキリ感”と社会の“もやもや感”

学生のころ、自分は数学があまり得意ではありませんでした。
でも、公式を覚えて問題が解けたとき――
あのスッキリとした感覚は、今でもよく覚えています。
努力が形になって「正しい答え」にたどり着いた瞬間。
それは、確かな喜びでした。

けれど社会に出てみると、そう単純にはいきません。
どれだけ考えても「これが正しい」とは言い切れない場面が増えました。
むしろ、どれも一理ある。
立場や状況が変われば、正解も変わっていく。
そんな現実に直面するたびに、「正しい答えって何だろう?」と考えるようになりました。


正解のない時代を生きる

見えない未来に向かって答えを出すとき、
そこには明確な公式も、参考書もありません。
過去の経験も、時に通用しない。
そんな中で求められるのは、「正解を探す力」よりも「自分で考える力」ではないでしょうか。

SNSやニュースなど、情報があふれる今の時代は、
“誰かの答え”をそのまま受け取ることが簡単にできます。
でも、自分の頭で考えた答えには、
たとえ間違っていても「納得感」が残ります。
その積み重ねこそが、自分の軸を育ててくれるのだと思います。


自分の考えを持つとは

自分の考えを持つというのは、
他人と違う意見を押し通すことではありません。
むしろ、自分の中の声を丁寧に聴くこと。
そして、その考えをいったん言葉にしてみることです。
そこから、他の人の考えも柔らかく受け止められるようになります。

社会に出て感じる“もやもや”には、実は意味があります。
それは、「自分で考える余地がある」ということ。
つまり、自分を育てるチャンスなのです。


自分の考えを持つために必要な10のこと

では、どうすれば「自分の考えを持てる」ようになるのでしょうか。
コーチングの視点から、そのために大切な10の要素を挙げてみます。

  1. 感じる力を取り戻す – 頭で考える前に、心がどう感じているかに気づく。
  2. 「なぜ?」を大切にする – 自分がそう思う理由を探る。
  3. 情報をうのみにしない – 発信者の意図や背景を考える。
  4. 自分の経験を信じる – 体験から学んだことを大切にする。
  5. 立場を変えて考える – 視点を変えることで思考の幅を広げる。
  6. 一人の時間を持つ – 静かに内省する時間をつくる。
  7. 言葉にしてみる – 書く・話すことで思考を整理する。
  8. 他者と対話する – 違う考えに触れて、自分の考えを磨く。
  9. 間違いを恐れない – 失敗も学びの一部と受け止める。
  10. 「正解」より「納得解」を目指す – 他人ではなく自分の基準で決める。

これらを意識することで、
「正しい答え」よりも「自分の答え」に近づくことができます。


正しい答えよりも、「自分の答え」を

正しい答えを出すことよりも、
「自分はどう考えるか」を磨き続けること。
それこそが、これからの時代に求められる“思考力”なのかもしれません。

自分で考えることは、すぐに成果が見えるものではありません。
でも、思考を重ねていくほどに、
人生の選択に自信と一貫性が生まれていきます。


あなたは今、どんなテーマについて「自分の考え」を持ちたいと思いますか?


今日も佳き日に

コーチミツル

#自分の考え #思考力 #正解を探すより #内省 #コーチング的視点

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