ある人を思い浮かべたら、その数時間後に偶然会ってしまう。
困っていたことの答えが、ふと目にした本や会話の中に現れる。
こうした出来事は、これまでも何度かブログで書いてきました。
せっかくなので、今回はそれらを**「シンクロニシティ・シリーズ」**として振り返りつつ、新しい視点を加えてみます。
シンクロニシティ・シリーズ
- 偶然の一致が重なる日
小さな偶然が重なって、1日の流れが変わった体験。 - 必要な時に必要な人が現れる不思議
まるで誰かが舞台を用意したかのような出会い。 - 小さな予感が現実になるとき
「まさか」が「やっぱり」になる瞬間。
どの記事にも共通しているのは、偶然の中に“意味”を感じる瞬間があることです。
心理学者カール・グスタフ・ユングは、こうした現象を「シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)」と呼びました。

今回は“アンテナ”から見たシンクロニシティ
不思議な出来事に見えるシンクロニシティも、心理学や脳科学では説明できる部分があります。
- 選択的注意(Selective Attention)
関心を持った瞬間に、その情報が目につきやすくなる脳の特性。
車を買おうと決めたら、その車種ばかりが道路で目に入る現象もこれです。 - カラーバス効果
意識しているテーマに関する情報が自然と飛び込んでくる現象。
俗に「アンテナが立つ」と言われるのは、この効果に近いものです。 - 確証バイアス
日常的に多くの偶然は起きていますが、「意味がある」と感じたものだけを強く記憶する傾向があります。
それでも残る“不思議”
こうした科学的な説明で納得できる部分もありますが、それでも説明しきれない出来事があります。
たとえば、久しぶりに誰かを思い出した瞬間、その人からメッセージが届く。
こうした偶然は、感覚的な“特別さ”を残します。
コーチングの現場でも、話をしているうちに答えが浮かび、その後まるで用意されていたかのような出会いや情報が訪れることがあります。
これは、言葉にすることで意識が研ぎ澄まされ、アンテナが高くなった結果かもしれません。
シンクロニシティを味方につけるには
- 関心のあるテーマをはっきり持つ
意識の向け先が明確になるほど、情報は集まりやすくなります。 - 偶然やひらめきを記録する
後から振り返ることで、新たなつながりに気づけます。 - 人に話す
言葉にすることで脳が情報を探しやすくなります。
過去の記事と合わせて読むと、偶然が必然へと変わるプロセスが見えてくるかもしれません。
そして、その必然は、あなた自身のアンテナが引き寄せているのかもしれません。
あなたが最近体験した偶然は、どんな物語を語りかけていますか?
今日も佳き日に
コーチミツル