
最近のカメラやドローンの技術には、本当に驚かされます。手のひらほどの小さな機材で、まるで映画のワンシーンのような映像が撮れる。ブレない映像を見ると、それだけで感動してしまいます。
自分も、そんな映像の世界に憧れて、DJIのカメラやドローンを持っています。(使いこなしてはいませんが・・・笑)
でも、その「すごい技術」を体験していくうちに、ふとした不安が湧いてきたのです。
初めてドローンを飛ばした日のこと
ある日、自分の家の裏にある耕作放棄地で、試しにドローンを飛ばしてみました。
プロペラの音が静かに響き、ゆっくりと空に上がっていく様子に胸が高鳴ります。
操作は思ったより簡単で、スマホに専用アプリを入れて画面を見ながら操縦します。
画面には、リアルタイムで上空からの映像が映し出され、
自分の家や畑、遠くの山々までがまるで地図のように広がっていました。
――その瞬間、息をのむほどの感動。
地上からでは決して見えない角度で、
「こんなふうに世界を見渡せるんだ」と、まるで新しい目を手に入れたような気持ちでした。
でも同時に、少しだけ気になることもありました。
スマホアプリと“つながる”仕組み
ドローンを動かすには、スマホアプリと接続する必要があります。
アプリを開くと「アカウントへのログイン」「クラウド同期」「アップデート確認」など、さまざまな通信が行われていました。
特に撮影した映像を確認しようとしたとき、
自動的にクラウドにアップロードされる設定になっていることに気づきました。
確かに、クラウド保存ならスマホが壊れてもデータは安全です。
でも、自分が撮った映像が、
いったいどこのサーバーに、どんな形で保管されているのか――
その仕組みをよく理解していないことに気づいたのです。
それが「なんとなく心配」という気持ちにつながりました。
小さな違和感から調べてみた
気になって調べてみると、
ドローンメーカーのDJIは「Local Data Mode(ローカルデータモード)」という機能を用意しており、
オフラインでも飛行・撮影できることがわかりました。
つまり、設定を変えればクラウドに送らずに使えるのです。
また、通信にはAES-256という高度な暗号化が使われていることも知りました。
一方で、報道では外国製の掃除ロボットやスマート家電が、
家庭内や施設の映像・センサー情報をクラウド経由で海外に送信していた可能性が指摘されていました。
(たとえば、韓国のThe Korea TimesやThe Chosun Ilboでは、ロボット掃除機の個人情報保護に対する懸念が報じられています。)
つまり、知らないうちに“つながっている”という構造自体が、便利さと不安を同時に生んでいるのかもしれません。
AIやZoomにも共通する構造
この「クラウドを経由して処理する仕組み」は、前回前々回ブログに書いたAIやZoomにも共通しています。
たとえばZoomの要約機能では、会話データが一度サーバーに送られ、
AIが内容を解析して要約を生成します。
とても便利ですが、
「誰が、どこで、どのようにデータを扱っているのか」を理解していないと、
あとから気づいて不安になることもあります。
ドローンもAIもZoomも、“つながる”ことで進化した技術。
けれど、同時に“見られる”リスクも生まれているということです。
技術とどう付き合うか
大切なのは、便利さを拒むことではなく、
「どこまで預けるか」を自分で決めることだと思います。
クラウド保存を使うなら、
- 自動同期をオフにする
- 保存先(国内サーバーかどうか)を確認する
- ローカル保存を優先する
- 通信を切った状態でも動作できる機種を選ぶ
といった工夫が安心につながります。
おわりに
ドローンで見た上空からの景色は、本当に感動的でした。
地上で見ていた世界とは全く違って、
「視点を変えることの大切さ」を身体で感じた瞬間でした。
でも同時に、視点を変えるからこそ見えてくる“裏側”もあります。
それは、便利さの陰にあるプライバシーの揺らぎ。
ブレない映像を求める時代だからこそ、
「自分の安心」がブレていないか、
ときどき立ち止まって確かめてみたいと思います。
あなたのカメラやアプリは、今どこまで“つながっていますか”?
今日も佳き日に
コーチミツル
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