
最近、「資産管理とカラダの管理って似てるなあ」と感じたことがありました。
収支のバランス、無理な我慢や貯め込みのリスク、ほどよい自己投資。
そしてもう一つ思ったのです。
「その努力って、何のためにやってるんだろう?」
「目標」と「目的」は違うもの
193.「“目標のその先”を描く力 ― 目的が人を動かす理由」でも目標と目的についてお話ししましたが、
- カラダ管理で言えば、体重を5kg減らすのは“目標”
- 資産管理なら、貯金を100万円にするのも“目標”
そして、目標の先にある中目標
- 体重を減らして、家族や友人と旅に出たり元気に楽しく走り回って遊ぶ
- 貯金を増やして、憧れの車を買ったり大切な人にプレゼントを贈る
でも、目標はあくまで通過点。
その先にある「なぜそれを目指すのか?」が、“目的”です。
カラダもお金も余裕のある暮らしができて自分も周りの人も幸せになる※
…そんな「目的」が見えてくると、
目標に意味が宿り、続ける力になります。
※目的は人それぞれ違いますので、一つの例として読んでくださいね。
カラダとお金、そして人生全体に通じる“問い”
ここで、少し立ち止まって自分自身にこんな問いを投げかけてみましょう。
「自分は、何のために自分自身の“管理”をしているんだろう?」
これは、数字では測れない“自分らしさ”とつながる問いです。
そしてそれこそが、あなたの人生の「目的」かもしれません。
目指すべきは、「使える状態」であること
減らすことでも、貯めることでもなく――
- カラダが元気に動くから、やりたいことができる
- お金があるから、自分や家族、応援したい人を支えられる
そんなふうに、「使える状態」に整えることが目的だと考えると、
体重計や通帳の数字を見る目も、少しだけ優しくなれる気がしませんか?
目的に立ち返る5つの問い(自己チェックリスト)
項目 | 自分への問い |
---|---|
健康の意味 | 体重を減らしたい理由は? その先にどんな生活をしたい? |
お金の意味 | 今の生活は自分に見合っている?お金を貯めたその先に、自分や誰かにしてあげたいことはある? |
自分軸 | 他人の評価ではなく、自分が納得できて気持ちいい状態って? |
バランス | 心地よい?無理していない? 今の暮らしは心とカラダに合ってる? |
振り返り | 数字もだけど、日々の“小さなできた”に目を向けてる?できないことに目を向けてない? |
「今」を生かして、未来を育てる
目標はあくまで道しるべ。
でも、目的はあなたの“生き方”そのものです。
数字を追うのもいい。記録をとるのも大切。
けれど、ときどきでいいから、こんな風に振り返ってみてください。
「自分は、何のために自分自身の“管理”をしているんだろう?」
きっとその答えは、「減らす」でも「貯める」でもなく、
「誰かを想う」や「自分を喜ばせる」ことに行きつくはずです。
カラダも、お金も。
すべては、“未来に向かって使うため”に、整える”。
そんなやさしい管理の視点を、今日から始めてみませんか?

ちなみに、今回の内容に近いテーマを扱ったブログもあります。
「ためてよいもの」「ためないほうがいいもの」について、
日々の暮らしや信頼のあり方から綴った記事です。
▶︎ 174.ためてよいもの、ためないほうがよいもの(巡らせる暮らしと信頼残高の話)
“ためる”ことを超えて、“巡らせる”ことの豊かさにご興味があれば、ぜひあわせてご覧ください。
今日も佳き日に
コーチミツル