78.風を感じる

ブログ内容を朗読しています

皆さんは風を感じたことがありますか?もちろんありますよね。

風を感じるって当たり前のことのようですが、今日職場のトイレから帰りにふと窓の外の山の木々や葉っぱが風で大きく揺れるのを見て不思議に思いました。

なぜなら今見ているのは、風そのものが見えているわけではなくて、風の力で揺れている木や葉をみて感じているだけなんだと…。

B’zの歌にミエナイチカラというのがありますが、まさに風はそのミエナイチカラなんだなあと改めて感じました。

まあ、厳密に言えば、風は空気(窒素や酸素など)の粒子が人間の肉眼では見えないだけで空気の粒子の流れや動きが風となって木々などを揺らしてあたかも現れたように見えるということでしょうか。

一般的に目に見えないものの現象はあまり信じることはできないと思いますが、風など日常的に感じる現象については信じている。つまりは見えないものであっても遭遇する頻度によって信じたり信じなかったりするのかもしれません。

一方、ある職場に突然お伺いしたり、会議に途中から入ったりするような時に、何やら楽しげな雰囲気であったり、気まずい雰囲気であったり、険悪な雰囲気であったりするのを一瞬で直感的に感じることがあります。

何となくわかっていただけるかと思いますが、そこにある”場”の雰囲気を感じる力を我々は少なからず持っているのではないかと思っています。空気を読むとか言うことありますよね。

ただ、それを感じたとしても感じるだけで、そのことを伝えることは少ないのではないでしょうか。

実はコーチングのセミナーやグループコーチングでは、その”場”を大切にしています。なので、普通感じていても言わない”場”の雰囲気を私は感じたままに率直に伝えます。もちろん勘違いもあるかもしれないので、「今,この場には緊張感が漂っているように感じたのですが、皆さんいかがでしょうか。」と投げかけたりして確認します。

テレビ番組のスタジオ収録などでも、始まる前に”場”を温めるという意味で、前説をして会場の笑いを取って観客の気持ちを和らげることもされています。

スタジオや職場、会議室の”場”そのものは決して目には見えませんが、何やら色のついたような空気感があるように思っています。

冒頭の風の話に戻りますが、強風より、春の日差しの中で、揺らぎのある穏やかな風が心地よいですよね。

そして、様々に色づく可能性のある”場”、どうせなら互いに認め合う明るい活力のある”場”の色にしたいと思いませんか。

今日も佳き日に

コーチミツル

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