コーチングでは、相手(クライアント)の言動に対して直感を意識して対応するように言われることがあります。
コーチングでは、相手(クライアント)の言動に対して直感を意識して対応するように言われることがあります。直感って胡散臭い感じもするかと思いますが、直感に基づいてクライアントの変化を反映(フィードバック)するというのは大切なことだと自分は思っています。
例えば、クライアントさんが「このことは、自分にも皆にも大切なことでやりたいことです。」と言われたときに、直感的になにかしら違和感をもったら、とりあえずその違和感をクライアントにどう感じたかを説明して伝えます。この場合「今お話しされたことですが、自分にも皆にも大切なことと言われましたが、その言葉と気持ちとのギャップを感じます。実はどちらかが大切でないようにも聞こえました。」と伝えそれとセットとして、「それを聞いて貴方はどう思われますか?」と重ねて聞くようにします。なぜセットかというと、一方的に直感的に感じたことを伝えたわけですから間違うこともあるわけで、クライアントさんの考えを大切にしたいという思いからこのように聞く必要があります。
このような場合、当たりはずれというと変に聞こえますが、感じたことを伝えることによってクライアントさんの本音が垣間見られる場面に遭遇することも多くあります。経験上ですが、その直感って的(まと)を得ていることが多いと個人的には思っております。
実は先日自分の母が亡くなりました。
実は先日自分の母が亡くなりました。その3日前に体調を崩し緊急搬送で総合病院に入院したのですが、3日目には酸素マスクも取れ、あとは、退院に向けて治療や検査を進めていくという診断でした。規則上15分という限られた面会の時間の後、落ち着いていた母を見て「じゃあ、明日ね。」と、手を振って帰ろうとしましたが、その自分に対する母の雰囲気に少し違和感を感じ、15分は過ぎましたが直感を信じてあと少しだけ手を握っておこうと手を握りました。そして、その後、母は次第に呼吸がゆっくりとなり最後は静かに眠るようにというか本当に眠っているように息を引き取りました。
自分は人の状態を表す数値の良し悪しもはっきりとわかりませんし、医療行為はできませんが、そこで感じたことを素直に行動したことで母の最期を看取ることができました。確かに今の時代、平均点と言いますか数値にとらわれているようにも思いますが、平均は多数の平均であって目安でしかない、人それぞれ違うものの平均は、その人そのものではありません。
そんなことを改めて感じ、これからもクライアントさんのことを考え、そして自分の直感も信じてコーチングをしていこうと思いました。
皆さんも少しだけ直感を信じて行動してみませんか?
もしかしたら、その直感、経験に基づいた素晴らしく正しい選択なのかもしれませんょ。
今日も佳き日に
コーチミツル