
草刈りを始めて10分で……
朝起きて後ろの畑を見ると、残念なことにまた草が伸びていました。
草というのは、本当に元気です。
数時間後にはクインテットの練習がありましたが、
「それまでに少し草を刈っておこう」
と思い、草刈り機を出しました。
まずは畑の縁から。
草刈り機を走らせながら、10分くらい刈ったでしょうか。
ところが突然、前へ進まなくなりました。
エンジンは動いています。
でも、前進できない。
レバーを操作してみてもダメです。
まだ始めたばかりなのに……。
仕方なく、バックのまま車庫まで戻りました。
「もう少し刈りたかったのになあ」
と思いましたが、数時間後にはクインテットの練習があります。
結局、そこで草刈りは終了。
今振り返ると、これが今日一つ目の、
「もう、そこまでにしておいたら?」
だったのかもしれません。
ラッパを吹いて、家に帰ると
その後、クインテットの練習へ行きました。
練習を終えて家に帰ると、先日草抜きをした家の前の植栽スペースが目に入りました。
かなり草を抜いたので、土が広く見えるようになっています。
すっきりしたのはいいのですが、今度は少し殺風景にも見えます。
「ここに何か植えたいなあ」
そう思いました。
庭を見ると、いつの間にか自生した南天があります。
自分で植えた覚えはありません。
おそらく鳥が実を食べて、フンと一緒に種を運んできたのでしょう。
せっかくこの庭で芽を出した南天です。
「それなら、ここに移してみよう」
そう思って掘り上げ、家の前の植栽スペースへ植え替えました。
ところが、掘ってみると根が思ったほど長くありません。
「これ、ちゃんと根付くかなあ……」
ちょっと心配になりました。
水をやらなければ。でも……
移植したばかりです。
水やりは必須です。
すぐに水をやった方がいい。
分かってはいました。
でも、草刈りをして、クインテットの練習に行って、帰ってから南天まで植え替えて。
さすがに少し疲れていました。
「ちょっと休んでから水をやろう」
そう思って休憩していました。
すると――
雨の音が聞こえてきました。
夕立です。
さっき植えたばかりの南天にも、雨が降っています。
「おお、ありがとう」
思わず、そんな気持ちになりました。
まさに、恵みの雨です。
休むのは、もったいない?
自分は、やりたいことがあると、ついつい動いてしまいます。
草が伸びていれば刈りたい。
空いている場所があれば何か植えたい。
ラッパも吹きたい。
「あれもやりたい、これもやりたい」
そうやって動けることは、自分のいいところでもあると思っています。
昭和に育った人間だからでしょうか。
努力とか、根性とか、頑張ることには馴染みがあります。
もちろん、人によって違うと思います。
時代というより、自分の性分なのかもしれません。
自分にはどこか、
「まだできるのに休むのは、もったいない」
という感覚があります。
せっかく時間があるのだから。
もう少しできるのだから。
だったら、やってしまおう。
そんなふうに考えてしまいます。
だから疲れていても、ついつい「もう少し」と動いてしまいます。
草刈り機が止まり、雨が降った
そんな自分だからでしょうか。
今日の二つの出来事が妙に心に残りました。
まだ草を刈ろうとしていたら、草刈り機が止まった。
疲れているけれど、植え替えた南天に水をやらなければと思っていたら、今度は雨が降ってきた。
もちろん、草刈り機の故障と夕立に何か関係があるわけではありません。
たまたまと言えば、たまたまです。
でも自分には、
「今日は、もう休んだら?」
と言われているように感じました。
自分ではなかなか止まらないから、外から止めてもらった。
そんなふうにも思えたのです。
止まることも、一日の営み
何でも自分でやらなくてもいいのかもしれません。
動ける日は動く。
止まる日は止まる。
雨が降ったら、雨に任せる。
考えてみれば、休んでいる間にも身体は回復しています。
何もしていないように見えて、次に動く準備をしている。
そう考えると、
休むことは、時間をもったいなく使うことではないのかもしれません。
むしろ、自分を保ちながら長く動き続けるために必要な時間。
草刈り機の故障は、もちろん困った出来事です。
修理もしなければなりません。
それでも今日という一日を振り返ってみると、
「今日は少し休みなさい」
そんなふうに言われていたようにも思えます。
南天にとっては、恵みの雨。
自分にとっては、恵みの休息。
今日は庭から、
「もう十分。あとは任せて休みなさい」
そんなことを言われたような気がしました。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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