406.冬季うつと、鈍感力(思考のくせから自分を守るという選択)

冬になると、
理由ははっきりしないのになんとなく気分が沈む。
やる気が出ない。
考えごとばかり増える。

そんな感覚を経験したことはないでしょうか。

これは、決して気のせいや、気持ちの弱さではありません。
医学的には 「季節性情動障害(Seasonal Affective Disorder/SAD)」
いわゆる冬季うつとして知られています。


冬季うつは、医学的にも認められている状態

冬季うつは、
秋から冬にかけて症状が出やすく、
春から夏にかけて自然と軽快していく特徴があります。

代表的な症状としては、

  • 気分の落ち込み
  • エネルギーの低下、疲れやすさ
  • 眠気が強くなる(睡眠時間が長くなる)
  • 食欲が増える、特に甘いものや炭水化物を欲する
  • 体重増加
  • 人と会うのが億劫になる

などが知られています。

一般的なうつ病とは少し異なり、
「眠くなる・食べたくなる」方向に症状が出やすいのが、
冬季うつの特徴です。


なぜ冬に起きやすいのか ― 科学的な背景

日照時間の減少

冬になると、日照時間が短くなります。
太陽光は、体内時計(概日リズム)や、
気分に関わる神経伝達物質の調整に影響しています。

日光を浴びる時間が減ることで、

  • 体内リズムが乱れやすくなる
  • セロトニン(気分の安定に関わる物質)が低下しやすくなる
  • メラトニン(睡眠に関わる物質)の分泌バランスが崩れやすくなる

こうした変化が重なり、
気分の落ち込みや強い眠気につながると考えられています。


寒さと活動量の低下

寒くなると、自然と外出や運動の機会が減ります。
身体を動かすこと自体が、気分を保つ働きを持っているため、
活動量の低下は、そのまま気分の低下につながりやすくなります。


冬は「考えすぎやすい季節」でもある

冬は、外へ向かうエネルギーが弱まり、
意識が内側に向きやすい季節です。

その結果、

  • 過去のことを振り返りすぎる
  • 反省や後悔が増える
  • 他人の反応が気になる
  • 自分に厳しくなる

といった 思考のくせ が強まりやすくなります。

つまり、
冬季うつは「気分」だけの問題ではなく、
身体と季節と思考が重なって起きる現象でもあるのです。


ここで必要になる「鈍感力」

ここでいう鈍感力とは、
何も感じないことでも、開き直ることでもありません。

  • 気分が沈む →「今は冬だな」
  • やる気が出ない →「そういう時期かもしれない」
  • 考えすぎている →「今は結論を出さなくていい」

感じたあとに、深追いしすぎない力。

これが、冬に必要な鈍感力です。


鈍感力は、自分を雑に扱うことではない

真面目で責任感の強い人ほど、
冬の不調をこんなふうに受け取ってしまいがちです。

  • 「ちゃんとできていない自分が悪い」
  • 「もっと前向きにならなきゃ」
  • 「甘えているだけかもしれない」

けれど、冬季うつの背景を知ると、
それが 自分のせいではない可能性 が見えてきます。

鈍感力とは、
自分を甘やかすことではなく、
正しく評価し直す力なのかもしれません。


今は「回復を早める判断」をする時期

冬は、身体が自然と省エネモードに入る季節です。

  • 今は減速していい
  • 今は保留でいい
  • 今は休むことも仕事

そう決めることは、逃げではありません。
春に向かうための準備です。

鈍感力は、
冬をやり過ごすための知恵でもあります。


この冬、あなたが少し鈍感になってもいいことは何でしょうか?


この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル

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