364.見えないところに、すべてが出る・整っている“つもり”の暮らしと、頭の中の整理)

家の中は一見、片付いているように見える。
けれど実際は、見えないところに服や物を投げ入れている。
だから、いざ必要なときにすぐに出てこない。
探す。迷う。時間がかかる。

以前、職場のロッカーでも同じことがありました。
ズボンをハンガーにきれいに掛けず、適当に引っかけたまま扉を閉めたつもりでいたら、
ズボンが挟まって少し開いた状態になっていて、後から気づいて少し恥ずかしい思いをしました。

そのとき、ふとこう思ったのです。
「これは、外見と中身の話だな」 と。


見えるところは整っている。でも、見えないところは…

ロッカーの扉が閉まっていれば、外からは何も問題がないように見えます。
でも中では、服が乱れて、きちんと整っていない。
見えないところが整っていないと、いずれ必ず「外」に表れてしまう。

これは、暮らしだけでなく、
頭の中や、心の状態にもよく似ている と感じました。

外からは、
・ちゃんとしているように見える
・落ち着いているように見える
・問題なく進んでいるように見える

でも内側では、
・やることが散らかっている
・考えが整理できていない
・感情を後回しにしている

そんなことは、誰にでも起こります。


仕事の効率も「取り出せるかどうか」で決まる

実際、整理整頓と仕事の効率・集中力の関係については、多くの研究があります。

・散らかった環境は、脳の注意力や作業記憶に余計な負荷をかけ、集中力を下げる
・整理された空間は、ストレスを減らし、意思決定をスムーズにする
・必要な物がすぐに出る環境は、探す時間という「見えないロス」を減らす

といったことが、心理学や行動科学の分野でも示唆されています。

つまり、
物がすぐ出る人は、仕事も迷いが少ない。
物が出ない人は、頭の中でも探し物をしている。

そう言えるのかもしれません。


整理とは「片付け」ではなく「内側の準備」

今回の出来事で、自分はこう感じました。

整理とは、
・きれいに並べること
・隠すこと
・見せないようにすること

ではなく、
「必要なときに、必要なものが、すぐ使える状態にしておくこと」 なのだと。

それは、服や道具だけでなく、
・予定
・考え
・感情
・選択肢

すべてに共通することだと思います。


外見よりも、内側にこそ本質が現れる

見えるところを整えるのは、案外たやすい。
でも、
誰も見ていないところを整えるのは、少し根気がいります。

引き出しの奥。
ロッカーの中。
心の片隅。
後回しにしている気持ち。

でも、本当にその人の在り方が表れるのは、
いつも「見えないところ」なのだと思います。


今日のあなたへ ― 整えチェックリスト【10項目】

☐ クローゼットや引き出しの「見えないところ」に、物を投げ入れていないか
☐ 必要な物が、3秒以内に取り出せる状態になっているか
☐ 「いつか使うかも」で取ってある物が増えすぎていないか
☐ 今日やることが、頭の中で渋滞していないか
☐ 後回しにしている「小さな気がかり」を放置していないか
☐ 物の「定位置」が決まっているか
☐ 探し物をする時間が、最近増えていないか
☐ 「今の自分に本当に必要なもの」と「惰性で持っているもの」が区別できているか
☐ 整えることで、気持ちまで少し軽くなる感覚があるか
☐ 外側だけでなく、内側(考え・感情・予定)も整えていると言えるか

5項目以上気になるものがあれば、
それは “整えるタイミング” が来ているサイン かもしれません。


外見よりも、内側にこそ本質が現れる。
ロッカーの中のズボンが、そんな大切なことを教えてくれました。

あなたの「見えないところ」は、今どんな状態でしょうか。

今日も佳き日に

コーチミツル

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