
3週間ほど前、ペットショップで出雲南京(金魚)を一匹買いました。
もともと水槽には2匹いたのですが、どこか寂しそうに見えて…。
もし新しい仲間を迎えることで、もう少し賑やかになり、
次の世代をつなぐことができればと思ったのです。
小さな命に“幸せ”を加えたつもりでした。
けれど、その「良かれと思ったこと」が、
思いがけず命を追い詰めることになるとは思ってもいませんでした。
わずか二日後の異変
新しい金魚を水槽に入れてから二日後、
一匹が急に苦しそうに泳ぎ始めました。
翌日には、底の方で静かに息をひきとっていました。
そして、その次の日。
今度は以前からいた一番大きな出雲南京が、
同じように苦しそうに泳ぎ始めたのです。
その姿を見て、胸の奥がぎゅっと締めつけられました。
“何かが違ったのかもしれない”
そう思い、慌てて調べてみました。
原因は「水合わせ」と「隔離不足」かもしれない
調べていく中で知ったのは、
金魚にとって「水質」や「バクテリア環境」の変化が、
人間が思う以上に大きなストレスになるということでした。
水槽ごとに水のpHや菌のバランスが違うため、
突然別の環境に入ると“アンモニアショック”や“pHショック”を起こすことがあります。
さらに、新しく迎えた金魚が目に見えない寄生虫や細菌を持っていた場合、
それを既存の個体にうつしてしまうこともあるそうです。
専門書によると、新魚を入れる際は
2〜3時間かけて水合わせをし、2週間は別水槽で隔離飼育するのが基本だそうです。
自分は「同じ温度なら大丈夫」と思ってすぐに一緒にしてしまいました。
それが、結果的に魚たちを苦しめることになってしまったのかもしれません。
自然には「順序」と「間(ま)」がある
この出来事から感じたのは、
自然には自然の準備と順序があるということ。
人間が“早く仲良くなってほしい”“良かれと思って”動いても、
そこには“時間”という大切な要素が欠けていました。
急がず、観察し、整える。
それが自然と共に生きる上での礼儀なのだと感じました。
💡 いのちは「手を出しすぎない優しさ」で守られる
今は2つの水槽に分けて飼っています。
どちらの金魚も、少しずつ元気を取り戻し、
水面を泳ぐ姿を見せてくれるようになりました。
手を出すことで壊してしまうこともあれば、
離すことで守れることもある。
人にも自然にも、
**「手を出さない優しさ」**というものが
あるのかもしれません。
問いかけ
あなたが“助けたい”と思う気持ちは、本当の優しさでしょうか。
それとも、“自分が安心したい”という心の反映でしょうか。
あなたは、
「手を出す優しさ」と「見守る優しさ」のどちらを選びますか?
今日も佳き日に
コーチミツル
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