今日で300回目のブログとなりました。(自分で自分をほめたい(笑))
暦を少し勉強していた時期に、「空亡(くうぼう)」という考え方を知りました。
いわゆる「天中殺」と呼ばれるものに近く、暦の流れの中で気のバランスが取れなくなる時期を指します。
長い人生の中にも空亡期がありますが、実は一年のうちにも二か月間の空亡があると学びました。
自分の場合、月暦(太陽暦より約10日遅い)で10月と11月がその時期にあたります。
数年前にそのことを知り、過去を振り返ってみると——
たしかに10月は靭帯を断裂したり、体調を崩したり、なぜかうまくいかないことが多い時期でした。
暦の考え方とは
私たちが普段使っているのは「太陽暦(グレゴリオ暦)」ですが、
日本では長い間、「太陰太陽暦」と呼ばれる月の満ち欠けと太陽の動きを組み合わせた暦が使われていました。
この考え方の根底には、「自然界のリズムと人間のリズムはつながっている」という思想があります。
たとえば、
- 月が満ち欠けするように、人の感情や体調にも波がある。
- 季節が巡るように、人の運も周期的に変化する。
つまり、暦とは単なる日付の表ではなく、自然と人の“気”の流れを読み解く道しるべなんですね。

空亡(天中殺)とは何か
この「気の流れ」を十二支(子・丑・寅…)と十干(甲・乙・丙…)で表したものを「干支(かんし)」と言います。
60通りの組み合わせ(六十干支)が順番に巡り、その組み合わせの中で、
天(十干)と地(十二支)の気がかみ合わない時期があります。
これが「天中殺」または「空亡」と呼ばれる時期で、
簡単に言うと天地のバランスが一時的に空白になる期間です。
空白とはいえ、それは悪い意味ではなく、
「宇宙があなたに少し休息と内省の時間を与えてくれている」とも言えるのです。
「活動しない」ではなく、「地力を育てる」
だからといって、外に出ないとか、活動を止めるということではありません。
むしろ、自分にとっては地力を育てる時期だと捉えています。
この期間は、
- 知識を吸収したり、
- 自分を見つめ直したり、
- 十分に準備をして禍(わざわい)の無いように整える——
そんな内側の動きが大切になるのだと思います。
空亡期は、外へと拡げるよりも根を張るような時期。
「動かない」ではなく、「整えるために動く」。
その意識で過ごすと、次のサイクルに入る時に自然と流れが良くなっていく感覚があります。
新しいことを始めるより、「耕す」期間
一方で、この時期は新しいことを始めるとか、背伸びして頑張るようなことにはあまり向いていないと感じます。
焦って何かを掴もうとするよりも、次の波を受け入れるために準備を整える。
それが、空亡期を穏やかに乗り越えるコツなのかもしれません。ちょうどこの空亡期は野菜を育てる意味での畑を耕す時期に似ているかもしれません。
自分にとって気を付ける期間を知るということ
こうした「気を付ける期間」を知ることは、より良い人生を過ごすうえで大切なことだと思います。
自分のリズムや流れを理解しておくことで、無理をせず、自分に合ったタイミングで行動できるからです。
興味のある方は、一度プロの方に訊いてみると良いかもしれません。
自分のように1から学ぶのは少し大変ですし、専門的に読み解ける方に見てもらうことで、
より的確に自分の流れを知ることができると思います。
おわりに
空亡の二か月は、決して「不運な時期」ではなく、
**「余白をもらえる時期」**だと感じています。
その静かな時間の中で、自分の軸を整え、来るべき季節のために力を蓄える——
そんな過ごし方が、自分らしいリズムを取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。
あなたにとって「根を張る(地力を育てる)」とは、どんな行動ですか?
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