668.第4話 レシートとカード明細をつないでみる「AIとつくる、暮らしのデータベース」全6話

ここまで、レシートをAIに読み込ませて、「暮らしのデータベース」を作る実験について書いてきました。

前回は、支出を記録するのは単に節約するためではなく、

「自分は何にお金を使っているのか」

を知るためでもある、という話を書きました。

では、レシートを撮り続ければ、それで十分なのでしょうか。

考えてみると、そうでもありません。

レシートをもらわないこともあります。

もらっても、写真を撮る前に捨ててしまうかもしれません。

ネットショッピングなら、そもそも紙のレシートがないこともあります。

そこで思いついたのが、

クレジットカードの利用明細と組み合わせたらどうだろう?

ということでした。

レシートとカード明細は、持っている情報が違う

レシートには、

いつ、どこで、何を買ったのか。

かなり細かく記録されています。

たとえばスーパーなら、

野菜を買った。
ビールを買った。
総額はいくらだった。

といったところまで分かります。

一方、クレジットカードの利用明細では、

いつ、どこに、いくら支払ったのか。

という決済の記録が残ります。

つまり、

レシート=何を買ったか

カード明細=何にいくら支払ったか

それぞれ役割が少し違います。

だったら、この二つを組み合わせればいいのではないかと思いました。

二つ入れたら、二重計上にならない?

ここで最初に気になったことがあります。

たとえばスーパーで3,000円買い物をして、そのレシートを登録する。

その後、クレジットカードの明細にも3,000円が載ってくる。

両方をデータベースに入れたら、

6,000円使ったことにならないの?

という問題です。

もちろん、それでは困ります(笑)。

そこで、同じ支払いと思われるものは、

日付、店舗、金額、支払方法などを使って照合し、一つの取引として扱う

ことにしました。

レシートとカード明細を別々の支出として足すのではありません。

同じ買い物について、

二つの資料から確認する

という考え方です。

レシートがない支払いにも気づける

この方法の面白いところは、二重計上を防ぐことだけではありません。

たとえば月末にカード明細を確認したとき、

「この支払い、レシートの記録がないな」

というものが見つかるかもしれません。

単に写真を撮り忘れただけかもしれません。

ネットで買ったものかもしれません。

毎月自動的に支払っているサービスかもしれません。

あるいは、

「これ、何の支払いだったっけ?」

というものが出てくる可能性もあります。

ここが、単なる家計簿とは少し違うところです。

月に一度、答え合わせをする

だから、毎日の作業はなるべく簡単にします。

買い物をしたら、レシートを写真に撮る。

基本はそれだけです。

そして月に一度、クレジットカードの支払額が確定したら、利用明細を取り込みます。

そこでAIに、

「レシートとカード明細を照合して」

と頼む。

すると、

レシートとカード明細が一致したもの

レシートだけにあるもの

カード明細だけにあるもの

という形で整理できます。

カード明細だけにあるからといって、もちろん不正利用とは限りません。

でも、

「ちょっと確認した方がいいもの」

を見つけるきっかけにはなります。

カード番号はどこまで残す?

実際にカード明細を見ていて、もう一つ考えたことがあります。

カード番号です。

暮らしのデータベースに、カード番号全体を残す必要はありません。

でも複数のカードを使っている場合、

「どのカードで支払ったのか」

が分かると照合しやすくなります。

そこで、必要ならカード番号の下4桁だけを識別のために使うことにしました。

カード番号全体やセキュリティコードなどは必要ありません。

第2話で書いた、

「残せる情報と、残す必要がある情報は違う」

という考え方が、ここでも出てきます。

支出を記録するだけではなく、確認する

ここまでやってみて、自分の中で「暮らしのデータベース」の役割が少し変わってきました。

最初は、

レシートを記録して、あとから暮らしを振り返るもの

くらいに考えていました。

ところがカード明細と組み合わせると、

記録する

だけではなく、

照合する

という役割が加わります。

そして照合すれば、

「この支払いは何だろう?」

というものにも気づきやすくなります。

これは、お金の使い方を振り返るという意味でも大切ですが、もう一つ別の可能性もありそうです。

身に覚えのない支払いを見つける手掛かりになるのではないか。

実際にカード明細を眺めていると、

「AMAZON.CO.JP」

「APPLE.COM/BILL」

「Google One」

など、商品名そのものではない表示も出てきます。

特にAmazon。

カード明細を見ただけでは、

「これ、何を買ったんだっけ?」

となることがあります。

だったら、Amazonの注文履歴とも照合できないでしょうか。

そして、毎月支払っているサービスや、同じような支払いが二つあったら?

ここまで来ると、「暮らしを記録するデータベース」から、少しずつ**「暮らしとお金を守るデータベース」**にもなってきました。

次回は、実際にAmazonの注文履歴や継続的な支払いを見ながら、

「これ、何の支払い?」

を追いかけてみます。


次回 第5話 Amazonの「これ、何を買った?」を追いかける
「AIとつくる、暮らしのデータベース」全6話

今日も佳き日に

コーチミツル

AI利用に関するご注意

このシリーズでは、レシートやカード明細などをAIで整理・分析する方法を紹介しています。

これらの情報には、個人情報や生活に関する情報が含まれる場合があります。AIを利用する際は、各サービスのプライバシー設定やデータの取り扱いを確認し、カード番号全体、セキュリティコード、住所・電話番号など、分析に必要のない情報は入力しないようにしてください。

AIサービスによってデータの取り扱いや設定は異なり、変更される場合もあります。利用するサービスの最新情報をご確認ください。

※このシリーズでは、第6話でAIサービスの設定についても触れています。

#暮らしのデータベース #AI活用 #レシート #クレジットカード #カード明細 #支出管理 #家計管理 #お金の見える化 #ライフログ #暮らしの記録 #不正利用対策 #WellLog


Coach Mitsuruをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!