666.第2話 レシートには、どこまで自分が写っている?「AIとつくる、暮らしのデータベース」全6話

前回、レシートをAIに読み込ませて「暮らしのデータベース」を作り始めたことを書きました。

レシートには、いつ、どこで、何を、いくらで買ったのかが残っています。

食費だけでなく、お酒、車の燃料、野菜の種や苗など、いろいろな角度から自分の暮らしを振り返ることができ、とても面白い。

そう思った一方で、少し立ち止まって考えたことがあります。

これだけ自分の暮らしが分かるということは、他人が見ても分かるということではないか。

今回は、そこを考えてみようと思います。

レシートは、思っている以上に自分を語っている

一枚のレシートだけなら、それほど気にならないかもしれません。

でも、何十枚、何百枚と集まったらどうでしょう。

よく行くスーパー。

買い物をする曜日や時間。

食べているもの。

お酒を買う頻度。

車に給油する時期。

趣味に使っているお金。

場合によっては、病院や薬局を利用したことまで分かります。

レシートそのものに「今日はこんな一日でした」と書いてあるわけではありません。

それでも、積み重ねていくと、その人の暮らしが少しずつ見えてきます。

前回も書きましたが、捨てられたゴミなどから、その人の行動や生活を推測することがある、という話を耳にしたことがあります。

そう考えると、レシートは単なる紙切れではありません。

小さな個人情報のかたまりとも言えそうです。

AIなら、さらに見つけやすくなる

そして今は、そこにAIがあります。

たくさんのレシートを自分で一枚ずつ見返すのは大変です。

でもデータにしてAIに、

「お酒を買った日だけ出して」

「よく行く店は?」

「毎月繰り返している支払いは?」

と聞けば、これまで気づかなかった傾向まで見つけられる可能性があります。

それは、とても便利です。

でも、便利になればなるほど、どんな情報を入れるのかを自分で考える必要があると思いました。

「残せる」と「残す必要がある」は違う

そこで今回、自分なりのルールを決めることにしました。

基本的に残すのは、

購入した日、店、商品、金額、支払方法など、あとで暮らしを振り返るために必要な情報です。

一方で、カード番号全体、セキュリティコード、住所、電話番号など、分析に必要のない情報は残しません。

カードについては、少し考えました。

カード会社の明細と照合するとき、「どのカードを使ったのか」が分かると便利です。

そこで、必要な場合にはカード番号の下4桁だけを識別のために使うことにしました。

カード明細書にもカード番号はすべて表示されていません。

つまり、

個人情報だから何でも消す、でもない。
便利だから何でも残す、でもない。

何のために必要なのかを考えて、一つずつ決めていく。

これが大切なのだと思います。

特に慎重に扱いたい情報もある

もう一つ、同じレシートでも情報の重さは同じではありません。

たとえば医療に関する領収書です。

「今月、医療費にいくら使ったか」という金額だけなら、家計を振り返るために役立つでしょう。

でも、病院名や診療内容などまで本当にデータベースに残す必要があるのか。

そこは別に考えた方がよさそうです。

暮らしのデータベースだからといって、暮らしのすべてを保存する必要はありません。

必要になったときに役立つ程度に残す。

それくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

紙を捨てれば終わり、でもない

これまではレシートを手帳に貼っていました。

これからは写真に撮って必要な情報を残したら、紙そのものは適切に処分できます。

手帳も分厚くなりません(笑)。

ただし、紙を捨てたから情報がなくなるわけではありません。

今度はデジタルデータとして残ります。

だからこそ、

何を残すのか。
何を残さないのか。
どこまで公開するのか。

そこまで含めて、自分なりのルールを持っておきたいと思います。

AIは、暮らしを便利にしてくれそうです。

でも、便利だから全部預けるのではなく、自分で選びながら使う。

そんな付き合い方をしながら、この実験を続けてみます。

そして次は、もう一つ気になっていること。

「ところで、自分は何にお金を使っているんだろう?」

実は自分、ファイナンシャルプランナーの資格も持っています。

……にもかかわらず、お酒を飲んでいると、ついついネットで「ポチッ」としてしまうことがあります(笑)。

次回は、そんな自分自身の支出を、AIを使って見えるようにしてみたいと思います。


次回 第3話 自分は何にお金を使っている?
「AIとつくる、暮らしのデータベース」全6話

今日も佳き日に

コーチミツル

AI利用に関するご注意

このシリーズでは、レシートやカード明細などをAIで整理・分析する方法を紹介しています。

これらの情報には、個人情報や生活に関する情報が含まれる場合があります。AIを利用する際は、各サービスのプライバシー設定やデータの取り扱いを確認し、カード番号全体、セキュリティコード、住所・電話番号など、分析に必要のない情報は入力しないようにしてください。

AIサービスによってデータの取り扱いや設定は異なり、変更される場合もあります。利用するサービスの最新情報をご確認ください。

※このシリーズでは、第6話でAIサービスの設定についても触れています。

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