この夏、草木が枯れる中でも元気なのがツタ系の植物
この夏、水不足で草木がしおれたり枯れたりする中で、妙に元気なのがツタ系の植物です。青々とした葉をどんどん伸ばし、他の木や塀に巻きついて生き延びる姿は、ある意味すごい生命力だと感心します。
アサガオやブドウ、キウイなど、人に喜ばれる果実や花をもたらすツタ系もいます。しかし一方で、厄介者として嫌われるものも少なくありません。
厄介なツタたち

庭仕事をしていると、表に出ている葉っぱを見つけて「よし、これで仕留めてやろう」と思って引き抜いてみても、なかなか根元までたどり着けません。途中でブチッと切れてしまい、しばらくするとそこからまた新しい芽を出して伸びてきます。
ツタは地面のあちこちに根を張り巡らせているので、根こそぎ取るのは本当に難しい。せっかく頑張って取ったつもりが、数日後にまた同じ場所から顔を出しているのを見ると「くそ~!」とため息が出ます。
- クズ(葛):成長が早すぎて木々や建物を覆い尽くす。
- ノブドウ:実は美しいが、他の植物を弱らせる。
- ヘクソカズラ:名前の通り独特の悪臭で嫌われる。
- ツタウルシ:触れると皮膚が腫れて炎症を起こす。見かけるだけで泣きそうになるほど厄介。
こうしたツタは、広がりすぎると他の植物の成長を阻害し、人にとっても危険をもたらすことさえあります。
ひまわりとツタの生き方
自分はひまわりのように、自分の力でまっすぐ立ち、大きな花を咲かせる植物に惹かれます。自立し、堂々と存在する姿は潔いものです。
それに比べてツタは、自分では立てないから他者に巻きついて生き延びる。正直に言えば、姑息にも見えます。
けれども人間も、赤ちゃんの頃を思い出せば、親におんぶしてもらわなければ動けず、ご飯もトイレも一人ではできませんでした。自分たちの時代はそうでもなかったけれど、最近では天候の悪い日に子どもを学校まで送り迎えすることも多くなってきました。こう考えると、人間もまたツタ系と同じように、誰かに頼って生きてきたし、今も時には支えられているのだと思います。
否定だけではなく、共に生きる視点
ツタ系植物は確かに他を弱らせることもあります。しかし、すべてが悪いわけではありません。ブドウやキウイのように、支柱や棚に巻きつくことで大きな果実を実らせ、人に恵みを与える存在もあります。
つまり、ツタには「相手を覆い尽くしてしまう厄介さ」と「支えを得ることで実を結ぶ有用さ」の両面があるのです。
人間社会でも同じ。頼りすぎれば相手を疲弊させるけれど、バランスよく関われば実りをもたらす関係になれる。大きく育った自分たちは、ツタに巻きつかれても一緒に育てていける強さを持ちたい――そんな風にも思います。
ツタ系は、嫌われることの多い植物です。
自分も庭で見つければ迷わず引き抜きます。けれども、その姿には人間の生き方と通じる面もありました。
自立して花を咲かせるひまわりの生き方もあれば、頼って広がり実を結ぶツタの生き方もある。両方とも自然の戦略です。
👉 あなたはツタを「ただの厄介者」と見ますか? それとも「自分も通ってきた道」と感じますか?
今日も佳き日に
コーチミツル
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